ディエゴ・シメオネ監督体制13年目のシーズンの幕が上がる。
アトレティコ・マドリードは夏のマーケットで新加入したセサル・アスピリクエタが早速先発に入り、ハビ・ガランとチャグラル・ソユンクはベンチスタートに。昨季までの主力であるアントワーヌ・グリーズマン、ロドリゴ・デ・パウル、コケもスタートからプレーする。
試合は立ち上がりの5分、ホームチームがチャンスを作る。自陣右サイドからアスピリクエタがボールを持ち運ぶと、大外に開いたマルコス・ジョレンテを経由してデ・パウルのスルーパスが炸裂。ペナルティエリア右に抜け出したグリーズマンが中央へ折り返すと、最後はアルバロ・モラタが合わせたが、シュートはGKアンドレ・フェレイラに阻まれた。
その直後、アトレティコ・マドリードはアクシデントに見舞われる。足を痛めたコケがピッチに座り込んでしまい、プレー続行が不可能に。
その後はグラナダがボールを握る時間もありながら、アトレティコ・マドリードは組織的な守備と鋭いカウンターで攻撃に出る。それでもなかなか決定機の数は増えず、このまま前半終了かと思われた前半アディショナルタイム、試合が動く。右コーナーキックのこぼれ球を拾うと、右サイドに開いたデ・パウルがマイナス方向へ落とし、アスピリクエタがアーリークロスを供給。相手に当たってこぼれたボールをモラタが見逃さず、右足で冷静にゴールネットを揺らした。
先制に成功した直後、アトレティコ・マドリードが見事な見事なコンビネーション攻撃を披露。
後半に入ると、立ち上がりの47分にグラナダはシンプルなサイド攻撃からチャンスを作る。左サイド開いた位置でボールを持ったカルロス・ネバが左足でセンタリングを蹴り込むと、中央で待っていたサム・オモロディオンがヘディングシュート。ジャストミートした一撃はGKヤン・オブラクに阻まれた。
勢いに乗るグラナダは62分、敵陣右サイド高い位置でゴンサロ・ビジャールがカラスコからボールを奪う。
それでも、ホームチームは直後のプレーでカラスコが左サイドを破ってチャンスを作る。続く67分にはソユンクのボール奪取から再び攻撃へ。左サイド開いた位置でボールを持ったカラスコが横へ繋ぐと、ペナルティエリア手前で前を向いたメンフィス・デパイが右足一閃。ややアウト回転のかかった目の覚めるような一撃を突き刺し、アトレティコ・マドリードが勝ち越しに成功した。
後半アディショナルタイムには敵陣右サイドからアンヘル・コレアが強引に仕掛けると、ボックス内でこぼれ球に反応したマルコス・ジョレンテが左足で流し込み、試合を決める追加点を記録。試合はこのままタイムアップを迎えた。アトレティコ・マドリードが昇格組グラナダとの試合を白星で飾り、昨季から数えて本拠地『シビタス・メトロポリターノ』でのラ・リーガ10連勝を記録している。
次節、アトレティコ・マドリードは20日に敵地でベティスと、グラナダは21日にホームでラージョ・バジェカーノと、それぞれ対戦する。
【スコア】
アトレティコ・マドリード 3-1 グラナダ
【得点者】
1-0 45+4分 アルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリード)
1-1 62分 サム・オモロディオン(グラナダ)
2-1 67分 メンフィス・デパイ(アトレティコ・マドリード)
3-1 90+8分 マルコス・ジョレンテ(アトレティコ・マドリード)