かつてアーセナルやマンチェスター・シティで活躍した元フランス代表DFガエル・クリシー氏が、ジョゼップ・グアルディオラ監督の裏話を告白した。5日、スペイン紙『マルカ』が『The Coaches Voice』での同氏のコメントを伝えている。


 これまで数多くのタイトルを獲得してきたグアルディオラ監督は、選手に厳しい規律を求めることでも知られているが、マンチェスター・シティ在籍時に同監督のもとで1年間プレーしたクリシー氏は、指揮官が課していた“2キロルール”の存在を告白。グアルディオラ監督が設定した体重から2キロオーバーした選手は、トレーニングの参加すらも許されなかったようだ。

 同氏は、「サッカーの世界では、監督が『体重オーバーならトレーニングを禁止する』と言うのをよく聞く」と説明。続けて、「結局、体重オーバーした選手が重要な存在であれば、その選手が必要だからという理由でルールは水に流される」と実際は脅し文句である場合が多いと述べつつ、「グアルディオラの場合は、ハードワークとプレシーズンの適切な栄養管理を行った上で、あるべき体重より2キロオーバーしていたとしても、トレーニング参加を許さなかった。私は2週間トレーニングできなかった選手を目撃した」とスペイン人指揮官によるルールの徹底ぶりを明かしている。

 また、イギリス紙『デイリー・メール』は、今回のクリシー氏のコメントを深掘りしながら、元アルゼンチンFW代表セルヒオ・アグエロ氏の過去の発言を紹介。
同氏は、「理想体重が79~80キロだとして、80.1キロだったら罰金を科せられ、プレーできなくなるだろう。しかし、それは起こってしまう可能性がある。たとえば鶏肉を少し食べると、50グラムオーバーしてしまうんだ」と以前に発言していた。

 また同紙は、最近でもグアルディオラ監督がFIFAワールドカップカタール2022からクラブに戻ってきたイングランド代表MFカルヴィン・フィリップスに対し、「体重オーバーで到着した。彼はトレーニングセッションを行ったりプレーしたりできる状態ではなかった」と語っていることから、現在も厳格な規律が守られていると主張している。