守備の“マルチロール”としてミケル・アルテタ監督率いるチームを支えている冨安がクラブとの新たな契約にサインした。
1998年11月5日生まれで現在25歳の冨安はアビスパ福岡の下部組織出身で、2016年にトップチーム昇格を果たした。同クラブで公式戦通算56試合に出場すると、ベルギーのシント・トロイデンを経て、2019年夏にボローニャへ完全移籍加入。故シニシャ・ミハイロヴィッチ監督の下で主力に定着し、2年間の在籍で公式戦通算64試合出場3ゴール3アシストという成績を残した。
2021年夏には最大2300万ユーロ(現在のレートで約38億円)と報じられた移籍金でアーセナルへ加入。当時リーグ戦3連敗中だったチームですぐさま右サイドバック(SB)の主力に定着し、堅実なプレーで守備の立て直しに貢献した。加入初年度は終盤に負傷離脱を強いられたものの、公式戦通算22試合に出場。2年目はイングランド代表DFベン・ホワイトが右SBにコンバートされた影響で出番を減らしたが、今シーズンは左右のSBを主戦場にここまで公式戦20試合に出場している。昨年10月に行われたシェフィールド・ユナイテッド戦では、嬉しい加入後初ゴールもマークした。
冨安との新契約締結に際し、アルテタ監督は次のようなコメントを発表している。
「トミとの将来を約束できることを非常に嬉しく思う。
また、エドゥSD(スポーツディレクター)も「今後何年もトミと一緒にいられることに非常に興奮している。彼はピッチ内外で大きな資質を備えており、我々にチームに強さと多才さを提供してくれる。トミはトッププロだ。我々が目標達成に向けて努力するなかで、彼が今後も重要な役割を担ってくれることは素晴らしいことだよ」と喜びを語った。
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