アーセナルは20日、日本代表DF冨安健洋と新契約を締結したことを発表した。

 守備の“マルチロール”としてミケル・アルテタ監督率いるチームを支えている冨安がクラブとの新たな契約にサインした。
アーセナルは契約期間について「長期」とのみ発表。移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、新契約の期間は2026年6月末までで、1年間の延長オプションも付随しているようだ。

 1998年11月5日生まれで現在25歳の冨安はアビスパ福岡の下部組織出身で、2016年にトップチーム昇格を果たした。同クラブで公式戦通算56試合に出場すると、ベルギーのシント・トロイデンを経て、2019年夏にボローニャへ完全移籍加入。故シニシャ・ミハイロヴィッチ監督の下で主力に定着し、2年間の在籍で公式戦通算64試合出場3ゴール3アシストという成績を残した。

 2021年夏には最大2300万ユーロ(現在のレートで約38億円)と報じられた移籍金でアーセナルへ加入。
当時リーグ戦3連敗中だったチームですぐさま右サイドバック(SB)の主力に定着し、堅実なプレーで守備の立て直しに貢献した。加入初年度は終盤に負傷離脱を強いられたものの、公式戦通算22試合に出場。2年目はイングランド代表DFベン・ホワイトが右SBにコンバートされた影響で出番を減らしたが、今シーズンは左右のSBを主戦場にここまで公式戦20試合に出場している。昨年10月に行われたシェフィールド・ユナイテッド戦では、嬉しい加入後初ゴールもマークした。

 冨安との新契約締結に際し、アルテタ監督は次のようなコメントを発表している。

「トミとの将来を約束できることを非常に嬉しく思う。
彼の生まれ持った能力と強さと共に、態度やメンタリティ、そして価値観は一流だ。トミは誰からも愛されており、加入以来チームにとって不可欠な存在だよ。毎日、最高の自分であろうとする意欲と決意をもってトレーニングに励む姿は称賛に値する。今後もトミと一緒に仕事ができることを楽しみにしているよ」

 また、エドゥSD(スポーツディレクター)も「今後何年もトミと一緒にいられることに非常に興奮している。彼はピッチ内外で大きな資質を備えており、我々にチームに強さと多才さを提供してくれる。トミはトッププロだ。
我々が目標達成に向けて努力するなかで、彼が今後も重要な役割を担ってくれることは素晴らしいことだよ」と喜びを語った。


【動画】アーセナルが冨安健洋との契約延長を正式発表!