パリ・サンジェルマン(PSG)の選手として2004年~2010年にかけ公式戦180試合に出場したジェローム・ロタン氏が、自らが司会をつとめるテレビ番組で、「パリオリンピック2024(パリ五輪)にメッシが出場する場合、ブーイングを浴びせて欲しい」と呼びかけたようだ。14日、アルゼンチンメディア『TNTスポーツ』が報じた。


 U-23アルゼンチン代表は11日にパリ五輪の出場権を獲得。同チームを率いるハビエル・マスチェラーノ監督は、インテル・マイアミに所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシをオーバーエイジ(OA)で招集する考えを示し、大きな話題となっていた。

 そんななか、PSGのOBであるロタン氏は「もしメッシがアルゼンチン代表のユニフォームを着てパリに戻ってきたら、暴力を振るうべきだとは言わないが、彼がフィールドにいるときは彼に向かってブーイングすべきだ」と語り、メッシへ圧力をかけるよう視聴者に呼びかけた。

 ロタン氏は「記憶力がない人がいる。メッシはPSGを去ってから、PSG、フランス、そしてパリに対し口撃を仕掛けてきた。メッシがPSGに来たとき、フランス人はメッシを尊敬していた。
メッシも同じようにPSG、フランス、そしてパリに尊敬を示すべきだった。だが、彼はフランスやパリの街とのつながりを示そうとしなかった。それどころか、去った後に彼はPSGを悪く言った」とメッシに対する怒りの理由を説明した。

 さらにロタン氏は「メッシのプレーは期待した水準に達していなかった。彼は、FIFAワールドカップカタール2022で輝くためにPSGと契約したんだ」と述べたうえで「パリジャン(パリ人)そしてフランス人として、メッシがアルゼンチン代表のユニフォームを着てパリでプレーをしたら、ブーイングを吹いて欲しいとお願いします」と、メッシがパリ五輪に出場する場合、圧力をかけて欲しいと繰り返し呼びかけた。