これまで数々のイングランド国内クラブを率いてきた実績を持つスティーヴ・ブルース氏が、韓国代表の監督に就任する可能性があるようだ。19日、イギリス紙『デイリー・ミラー』が伝えている。


 現在63歳のブルース氏は、現役時代をマンチェスター・ユナイテッドなどで過ごし、1998年7月にシェフィールド・ユナイテッドの選手兼監督に就任する形で指導者デビューを果たした。2001年から率いたバーミンガムでは、初年度からクラブをプレミアリーグ昇格に導くと、2005-2006シーズンに再び降格したものの、翌年にはチャンピオンシップ(イングランド2部)を2位でフィニッシュし、1年での復帰を掴んだ。その後は、クリスタル・パレスやアストン・ヴィラ、ニューカッスルなどプレミアリーグの監督を歴任した。

 2022年2月にはウェスト・ブロムウィッチ(WBA)の監督に就任したものの、3部への降格圏に位置するなど成績不振により同年10月に解任されていたブルース氏。以降はフリーの状況が続いているが、ユルゲン・クリンスマン監督の後任を探す韓国代表が同氏の招へいを画策しているという。『デイリー・ミラー』はブルース氏の関係者が、「スティーヴは韓国からの関心を認識しており、間違いなく彼にとって魅力的なポジションだ」と語ったと報じている。


 一方で、「彼はサウジアラビアの多くのクラブから高い評価を得ており、自分の選択肢を検討し、今後数週間にわたって話し合いを行う予定だ」とも漏らしている様子。続けて、「スティーヴは監督に復帰することを熱望している」と指揮官就任への希望を持っていると述べつつ、「海外での監督業は彼のキャリアにおける良い次のステップだと考えている」と打ち明けたようだ。