プレミアリーグは昨年11月、エヴァートンが2021-22シーズン終了期間において、同リーグが定める収益と持続可能性に関する規則(PSR)に違反していたと認定し、勝ち点「10」剥奪の処分を課すことを発表。
今回の発表によると、プレミアリーグおよび各クラブから独立した組織である控訴委員会が3日間に渡って審理した結果、エヴァートンへの処分内容の変更が決定されたという。なお、処分内容の変更は即時発効となり、勝ち点「4」を上積みした形となったエヴァートンは17位から15位まで浮上している。プレミアリーグは今回の決定に際し「本日下された決定、および全てのクラブが同意しルールによって明確に定められた懲戒プロセスが最後まで遵守されたことに満足している」と公式サイト上で発表した。
また、エヴァートンもクラブ公式サイト上で声明を発表。「11月にプレミアリーグ独立委員会によって課された減点が『10』ポイントから『6』ポイントに軽減し、即時発効するという結論を控訴委員会が下したことを確認した。
「関連するEFL規則での位置付けや、破産した場合にプレミアリーグ独自の規則によって課される勝ち点『9』の剥奪など、委員会がクラブによって認知した利用可能な基準によって評価した場合、当初課された勝ち点『10』の剥奪が不適切であると控訴委員会が判断したことを我々は理解している。また、クラブが最大限の忠実な対応を怠ったという当初の委員会の認定を控訴委員会が覆したことには特に満足している。この決定は処分の軽減と共に、クラブにとっては控訴審における非常に重要な原則事項でもあった。従って、クラブは控訴の正当性が認められたと認識している」
「控訴委員会による決定と前向きな結果に関わらず、クラブは2023年6月に終了した会計期間に関する現在進行中の訴訟手続きについて、プレミアリーグに全面的に協力することに変わりはない。この決定がもたらす広範の影響については検討中であり、このプロセスを通じてファン諮問委員会やその他のファングループ、そして全てのエヴァトニアンによる継続的な支援と忍耐に感謝の意を表する以外は現時点でこれ以上のコメントを差し控える」