JFAは発足時から人事で会長を決めてきたが、国際サッカー連盟(FIFA)が会長選挙を義務づけたことにより、2016年に史上初めて会長選挙を実施。
田嶋幸三は会見冒頭で「8年間、本当にありがとうございました」とメディアに挨拶し、まずはFIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選・グルーブB第4節のアウェイ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)代表戦が中止になった経緯について説明した。
「試合当日の朝、DPR KOREA(以後、北朝鮮と表記)から公式に平壌での開催は出来ないとレターがアジアサッカー連盟(AFC)に届き、それを受けてAFCは、マレーシア時間の15時(日本時間16時)までに中立地の代替案を提案して、北朝鮮の責任の下でやりないさいとなりました。それ以降、我々も決定を待っていましたが、昨日昼の段階で平壌の開催はない、夕方になって代替地でもやらないし、新たな日程を組むこともない、つまり試合がなくなると通達がありました。そのうえで、今後どうするかということについては、6月に2試合あることは決まっているので、もう(新たに)試合日程を組むことはできません。
その後、自身の任期で起きた事象についてさまざまな説明を行い、最後に後任の宮本恒靖新会長へエールを送った。
「さまざまなことを宮本専務と私で変革してきました。これは大革命です。こういう革命や変革のときには反発も出てくるし、面白くない人もいるはずです。ただ、こういうときには怯むことなく前に進めていく必要があります。