カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部リーグ)に所属するフルミネンセのマリオ・ビッテンコート会長が、チェルシーでプレーするブラジル代表DFチアゴ・シウヴァについて言及した。28日、ブラジルメディア『Globoesporte』が同会長のコメントを伝えている。


 現在39歳のT・シウヴァは、フルミネンセのユースチームを経て、同じくブラジルのRSフチボウでプロデビュー。その後はジュベントゥージなどでプレーし、2006年にフルミネンセへと復帰すると、クラブのコパ・ド・ブラジル(国内カップ戦)制覇やコパ・リベルタドーレス決勝進出に大きく貢献した。2009年1月にはミランに完全移籍で加入し、以降はパリ・サンジェルマン(PSG)を挟んで、2020年8月からチェルシーに所属。高い強度が求められるイングランドの地で、今もなお出場機会を確保し続けている。

 今シーズンここまで公式戦29試合出場3ゴールを記録しているT・シウヴァは、今夏でチェルシーとの現行契約が満了を迎える。以前から古巣であるフルミネンセへの復帰を熱望していると伝えられ、これまでも公に帰還の可能性を示唆してきたT・シウヴァ。
“トリコロール”に強い思い入れを持つ同選手だが、ビッテンコート会長も同様にT・シウヴァに対して強い愛情を抱いているようだ。

 ビッテンコート会長は、「チアゴとはとても仲良しで、フルミネンセに来ることだけでなく、いろいろなことを話している」と頻繁に連絡を取り合っていることを告白。「今のところ何も決まっていないが、彼が帰ってくることを強く望んでいる」と復帰を望みつつ、「聞いたところによると、チェルシーとの契約は今年の半ばで切れるが、彼は契約を更新しないだろうとのことだ」と同選手が今夏に退団する意向であると打ち明けた。

 また、「ブラジルではフルミネンセでのプレーを望んでいると思う」とチアゴ・シウヴァの心境を推察。続けて、「チェルシーでの去就が決まれば、すぐに彼に連絡するつもりだ」と述べながら、「そして彼は、この非常に重要な年に私たちを助けてくれるだろう」と主張している。