明治安田J1リーグ第8節が13日に行われ、国立競技場ではFC町田ゼルビアヴィッセル神戸が対戦。アウェーの神戸が2-1で勝利した。


 決勝点を挙げた神戸FW武藤嘉紀は試合後、「僕らとやっていることが似ている、明白なチームだったので、そういった相手に対して、力勝負で打ち勝ったことは非常にうれしく思います。けが人もたくさんいる中で結果を出せたのは、本当に喜ばしいことですし、かつ、これまで出られなかった(山内)翔が必死に頑張って、このチャンスを掴んで、そしてゴールを決めて。そういう出来事はチームにとってプラスになりますし、また若手に良い刺激が入っていくと思います」と、前節まで首位の相手に対して、大迫勇也らが不在の中で掴んだ勝利を喜んだ。

 対戦した町田は今季の昇格組ながら、強度高く戦い、ロングスローなどのセットプレーを大切にしながら勝ち点を重ねてきた相手。武藤は「特殊なサッカー」と称し、吉田孝行監督からもある程度、相手のやり方に合わせる戦い方をしていく指示があったとのことで、「やることは明確で、かつ全員がハードワークできる良いチームです。首位にいるチームですし、この世界は勝てれば正直それが正義。
素晴らしいサッカーだと思います。けど、ただ単に負けたくなかった。ヴィッセルとして、今日は本当に気合が入っていたと思いますし、この勝ち点3は非常に重要で意味のあるものだったと思います」と、王者ではありつつ、吉田監督の元でタスクを遂行し、セカンドボールの回収や球際のバトルなどで相手の良さを消すサッカーで勝利したことへの手応えも口にしている。

 大迫を欠く中での戦いだったが、「いなかったから勝てなかったと言われるのは、チームとして絶対に嫌だとみんなも思っていたと思う。J1の首位にいる町田を内容とともに、しっかり打ち勝てたことは一人ひとりの自信にも繋がったと思いますし、よりチームとして良い競争が生まれてくる」と、前向きに語り、「(今季は)前の選手が決めきれなかったことが多く、迷惑かけていた自認もあります。だからこそ今日は自分自身も点を取れて、チームの勝利に貢献できたことは本当にうれしい」と、4位に浮上した前年J1王者のここからのペースアップを誓っている。



【動画】武藤嘉紀、豪快に決勝弾!