日本代表DF伊藤洋輝と元日本代表MF原口元気を擁するシュトゥットガルトが、来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得にまた一歩近づいた。

 ブンデスリーガ第29節が13日に行われ、シュトゥットガルトはホームでフランクフルトと対戦。
伊藤はフル出場し、フランクフルトの元日本代表MF長谷部誠も先発出場して85分までプレーした。シュトゥットガルトは11分にギニア代表FWセール・ギラシが見事な裏抜けから先制点を挙げると、17分にはドイツ人FWデニズ・ウンダヴが敵陣でのボール奪取から追加点をマーク。37分にはウンダヴのスルーパスに抜け出したジェイミー・レヴェリングがさらにリードを広げ、シュトゥットガルトは3-0の快勝を収めた。

 今季のブンデスリーガで23試合に出場しているギラシにとっては、同試合での得点が25ゴール目となった。シュトゥットガルトの選手がリーグ戦で25ゴール以上を挙げたのは、クラブ史上初のこと。これまでのクラブ記録は、同クラブが最後にトップ3フィニッシュを果たした2008-09シーズンに元ドイツ代表FWマリオ・ゴメス氏がマークした「24」だった。


 また、データサイト『Opta』によると、ウンダヴはブンデスリーガのデビューシーズンで16ゴールを挙げた28年ぶりのドイツ人選手になったようだ。1995-96シーズンにカールスルーエでプレーしていたショーン・ダンディー氏以来だという。

 現在27歳のウンダヴはドイツ下部リーグを渡り歩き、2020年夏に加入したユニオン・サン・ジロワーズ(ベルギー)でブレイクし、2022年夏にブライトンへ移籍。今季はブライトンから買い取りオプション付きの期限付き移籍でシュトゥットガルトに加入し、念願のブンデスリーガデビューを飾った異色の経歴の持ち主だ。なお、シュトゥットガルトがCL出場権を獲得した場合は、同選手の買い取り金額が2000万ユーロ(約33億円)に設定されるとドイツ誌『シュポルト・ビルト』は報じている。

 11戦無敗でバイエルンと勝ち点「63」で並び、3位につけているシュトゥットガルト。
本来なら優勝を争うペースで勝ち点を積み重ねているが、今季はレヴァークーゼンが驚異的な強さで首位を独走しており、2006-07シーズン以来のマイスターシャーレはお預けか。それでも、残り5試合で5位ドルトムントとの勝ち点差は「7」開いており、2009-10シーズン以来のCL出場は目前に迫っている。


【試合ハイライト動画】シュトゥットガルト 3-0 フランクフルト