バルセロナのMFペドリが、パリ・サンジェルマン(PSG)戦に向けた前日会見に出席した。15日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。


 シャビ監督の退任表明以降、公式戦13試合無敗のバルセロナ。試合数の変動がないラ・リーガとは異なり、勝ち進めば進むほど試合数が増加するチャンピオンズリーグ(CL)ではラウンド16でナポリを退けると、敵地で行われたPSGとのラウンド8ファーストレグでも3-2の先勝。まるで“モラトリアム”を謳歌するかのように、シャビ監督が率いるバルセロナが、5シーズンぶりのベスト4進出に一歩前進している。

 引き分け以上で次ラウンド進出となるセカンドレグを翌日に控える中、同試合について「キャリアの中でEURO準決勝と同じくらい重要」と、語ったペドリは「チームはこのような重要な試合を待ち遠しにしていたから、とても興奮している。個人としても、ケガであまり良いシーズンではなかっただけに、プレーするのが楽しみ」と高揚感。続けて「ピッチに立てば、ケガのことなんて頭にはない。
そういう意味では、先日のパス(PSG戦のハフィーニャへのアシスト)と似ている。無意識で、後で気づくんだ。意欲と情熱があって、それが僕を動かしてくれる」と闘争心を燃やした。

 またペドリは、好調の要因にも言及。シャビ監督の退任が与えた影響を認めつつも、「彼の発表の影響も確かにあるけど、ディフェンスがより堅固になって、クリーンシートを継続できていることが大きい。以前とはそこが違うし、何よりその方が楽に試合を運べる」と強調。
加えて「完成されていると思う。ローテションがあり、それでいて勝ち続けている。僕たちがグループであり、家族であったから、ケガ人が出た中でも、前へ進むことができたんだ。本当に、チームは持ち堪えたよ」と明かした。

 さらに、敵地で最低でも1点が必須となる、かつての“師”ルイス・エンリケ監督のPSGに対して、最大限の警戒を口にした同選手は「誰もが勝敗予想について話したがるけど、僕はそうではない。この2チームは非常に互角で、似たようなプレースタイルの持ち主。
観客にとっては素晴らしい試合になるだろう。僕たちはベストを尽くすつもり」とした上で、「注意する必要がある。PSGは何かを譲りに来たわけでもないし、それに監督のことをよく知っているからね。アドバンテージを考えず、喰らいに行く」と決意を述べている。

 シャビ・バルサの集大成となるシーズン終盤戦だが、CLではどこまで勝ち進めるのだろうか。注目の一戦は、日本時間17日の4時にキックオフを迎える。