14日のアルメリア戦での1ゴールにより、クラブ史上8人目となる公式戦通算100得点まであと『3』に迫ったミケル・オヤルサバル。今シーズンはここまで公式戦14得点を記録し、チームトップスコアラーとして君臨する“チュリウルディン”のカピタンは2015年10月にトップチームデビューを果たして以降、主戦場の左ウィングでチームを牽引してきた。ただ直近3試合では、両ウィングに久保建英やアンデル・バレネチェア、シェラルド・ベッカーを置き、その頂点、最前線にあたるセンターフォワードとして起用されている。そして今後も、この“9番”のポジションでプレーしていく可能性が高まっている。
オヤルサバルは元々、インテリジェンスやテクニック、そしてシュートセンスに秀でた万能型のプレーヤーだ。事実、レアル・ソシエダとスペイン代表で右ウィング、センターフォワード(主に偽9番の役割だが)としてプレーしたこともある。
現チームにおける“9番”の役割を本来担うはずだったのは、ウマル・サディクとアンドレ・シルヴァだろう。しかしながら両者ともに、負傷した影響もあってか期待されたパフォーマンスには程遠い出来。『マルカ』もこの事実を指摘した上で、「バレネチェア、ベッカー、そしてクボの存在。加えて、最前線で起用された彼がチームにもたらすメリットを考えると、将来的にセンターフォワードのポジションを張ることになると予想する」と見解を示している。
黎明を告げるワン・クラブ・マンの、カピタンの新境地開拓。センターフォワード・オヤルサバルがハマった時、レアル・ソシエダはもう一段進化を遂げることになるだろう。