Jリーグは16日、2・3月度の「明治安田Jリーグ KONAMI月間MVP」、「明治安田Jリーグ 月間ベストゴール」、「明治安田Jリーグ 月間優秀監督賞」、「明治安田Jリーグ月間ヤングプレーヤー賞」を発表した。

 J1リーグの月間MVPは、FC町田ゼルビアに所属するFW平河悠が受賞した。
黒田剛監督の下でJ1初挑戦ながら3月を終えた時点で首位に立った同クラブを牽引したのが、全5試合にフル出場し1得点3アシストを記録した平河だ。Jリーグ選考委員会の北條聡委員は「進撃ゼルビアのシンボル。鋭い仕掛けと良質のクロスで次々と決定機を創出。守備のハードワークも光り、絶大な存在感を放った」と絶賛している。

 平河は受賞に際し、「このような素晴らしい賞をいただきとても嬉しく思います。FC町田ゼルビアに関わる全ての方に感謝したいと思います。
ありがとうございます。これからよりチームに貢献できるよう全力を尽くしたいです」とコメントを残している。

 J2リーグの月間MVPは、ファジアーノ岡山に所属するFWグレイソンが受賞した。2・3月に行われた7試合に出場し2得点3アシストの活躍を見せるなど、首位堅持の立役者に。寺嶋朋也委員は「周りを活かす巧みなポストプレーで岡山の前線の軸となりチームを牽引した。今季の岡山の新しい可能性を感じさせてくれた。
守備も献身的」と賛辞を送っている。

 グレイソンは受賞に際し、「明治安田JリーグKONAMI 月間MVPを受賞できて、心より嬉しく思います。来日したばかりですが、このような栄誉あるタイトルをいただき、とても嬉しいです。このタイトルは私一人で獲得したわけではなく、クラブに関わる全員で獲得したものなので、皆さんにもおめでとうと言いたいです。これからもファン・サポーターのため、岡山のために頑張り続けます」とコメントを残している。

 J3リーグの月間MVPは、FC岐阜に所属するFW藤岡浩介が受賞した。
2・3月に行われた7試合で、ハットトリックを含む6得点を叩き出した同選手は受賞に際し、「まずはKONAMI月間MVPという形で評価していただき大変光栄です。ありがとうございます。そして、点を取るまでの形を作ってくれたチームメイトがあってこそだと思いますので、チームのみんなに一番感謝しています。自分が一番欲しいのはJ3優勝、そしてJ2に昇格することです。現状に満足することなく、この受賞を糧として、まだまだ点を取り続け、チームが勝つことだけを考えて戦います」とコメントしている。

 また、各リーグのベストゴールも発表。
J1は、アルビレックス新潟に所属するFW谷口海斗の第1節サガン鳥栖戦での右足ハーフボレーが受賞した。同選手は「2・3月度の月間ベストゴールに選出いただけたことを光栄に思います。チームメイトやスタッフ、また日頃より応援してくださる方々への感謝を忘れず、より多くのゴールをお見せできるように努力を続けていきます。開幕前のPRイベントでもお伝えしたように、「ゴール前の迫力と谷口農園」を持ち味として、自分のゴールでチームを勝利に導けるように戦っていきたいです。引き続き、温かい応援をよろしくお願いいたします」と告白。さらに、J2からV・ファーレン長崎に所属するMFマテウス・ジェズスの第5節愛媛FC戦のゴールが、J3からFC今治に所属するMF横山夢樹の第4節Y.S.C.C.横浜戦のゴールが、それぞれ選出されている。


 月間監督賞に輝いたのは、FC町田ゼルビアを指揮する黒田剛監督だ。2・3月の5試合で4勝1分の首位と快進撃の立役者となった同指揮官は「この度は、2024明治安田J1リーグ2・3月度の優秀監督賞に選出いただき誠にありがとうございました。J1初のチャレンジの中でこのような名誉ある賞をいただき大変光栄に思っております。選手、スタッフ、そしてクラブはもちろんのこと、いつもFC町田ゼルビアを熱く応援してくださるファン・サポーターの皆様、パートナー企業の皆様、クラブを支えてくださる多くの方々、そして地域の方々の温かいご声援のお陰で受賞できたと思っております。リーグはまだ始まったばかりです。我々FC町田ゼルビアがこの強者揃いのリーグで意図する結果を残すためには、日々の鍛錬を怠らず仲間を信じ歯を食いしばって頑張っていくしかありません。
これから先、横道に外れたり、立ち止まったり、苦しい局面が待ち受けているのは覚悟しています。そんな中でも自分たちがやってきた事を信じ、一喜一憂する事なく邁進していきたいと考えています。FC町田ゼルビアの選手たちは、これからもファン・サポーターの皆さんとともに力を合わせて、目標達成に向けて全力で取り組んでいきたいと思っております。引き続き変わらぬご声援をよろしくお願いいたします。この度はありがとうございました」と感謝。加えて、J2はファジアーノ岡山の木山隆之監督が、J3はFC岐阜の上野優作監督が、それぞれ受賞した。

 最後は、今シーズンから新設された「印象に残るプレーをし、今後の更なる活躍が期待できる21歳以下の選手」を表彰する月間ヤングプレーヤー賞。J1は湘南ベルマーレに所属するFW鈴木章斗が選出され、「2・3月の月間ベストヤングプレーヤー賞に選んでいただき、とても嬉しく思います。この賞をいただけたのは、決して自分ひとりだけの力ではないと思っています。常に切磋琢磨し共に勝利を目指しているチームメイトの存在があってこそだと思うので、チームメイトにとても感謝しています。そして、いつも応援してくださっているファン、サポーターの方々の応援があったからこそだと思っています。これからもこういった賞を取れるように頑張ります。引き続き応援よろしくお願いします」とコメント。続けて、J2はV・ファーレン長崎のDF田中隼人が、J3は大宮アルディージャのDF市原吏音が、それぞれ輝いている。

■明治安田Jリーグ KONAMI月間MVP
J1:平河悠(FC町田ゼルビア)
J2:グレイソン(ファジアーノ岡山)
J3:藤岡浩介(FC岐阜)

■明治安田Jリーグ 月間優秀監督賞
J1:黒田剛(FC町田ゼルビア)
J2:木山隆之(ファジアーノ岡山)
J3:上野優作(FC岐阜)

■明治安田Jリーグ月間ヤングプレーヤー賞
J1:鈴木章斗(湘南ベルマーレ)
J2:田中隼人(V・ファーレン長崎)
J3:市原吏音(大宮アルディージャ)

■明治安田Jリーグ 月間ベストゴール
J1:谷口海斗(アルビレックス新潟)
第1節 サガン鳥栖戦


J2:マテウス・ジェズス(V・ファーレン長崎)
第5節 愛媛FC戦


J3:横山夢樹(FC今治)
第4節 Y.S.C.C.横浜戦