エヴァートンに所属する元イングランド代表MFデレ・アリが、自身の現状を告白した。15日、イギリスメディア『BBC』が『スカイ』のインタビューに応じた同選手のコメントを伝えている。


 現在28歳のデレ・アリは、MKドンズの下部組織出身で、2015年にトッテナムへと完全移籍で加入。初年度からプレミアリーグ33試合出場10ゴール9アシストを記録し、翌年にはリーグ戦37試合で18ゴール9アシストの成績を残してクラブを2位フィニッシュに導いた。しかし、以降は度重なる負傷や素行不良などが原因で出場機会を失い、2022年1月にエヴァートンへの完全移籍を決断。だが、満足な出場時間を確保できず、2022年8月にはベシクタシュにレンタル移籍を経験し、昨夏にエヴァートンへと復帰を果たした。

 ベシクタシュにレンタル中であった昨年2月26日の出場を最後に、筋肉系の問題で戦列を離脱しているデレ・アリ。今季はここまで公式戦で出場機会が訪れていない同選手は、昨年7月のインタビューで自らの壮絶な幼少期と精神的な健康を取り戻すためのリハビリ施設に通っていたことを告白していた。
しかし、苦しい時期が続いていることを認めたデレ・アリだが、現在は回復が順調に進んでおり、完全復活のタイミングは近いと感じているようだ。

 デレ・アリは、「毎日11時に携帯電話に2026年ワールドカップのリマインダーが入っている」とアメリカ、カナダ、メキシコで開催されるFIFAワールドカップ2026への出場を目指していると明かし、「みんなは 『彼は1年間プレーしていない』と言うだろうけど、それが僕の目標なんだ。自分のレベルがどこなのかは分かっている」と決意を語っている。

 また、「(昨年7月に)インタビューを受けた際、僕はリハビリを終えて最高の気分だと言ったんだ。大変なことだったけど、これは僕が歩んでいる旅で僕はそれを楽しんでいる」と前向きな心境を打ち明け、「それを告白した時、僕はそれが誰か1人を助けることができれば幸せだと伝えた。そして、それが僕が望んでいた全てだ。
僕が得たサポートと反応は圧倒的だった。それを間違いなく誇りに思っている」と口にした。

 さらに、2023年末には負傷からの復帰が目前に迫っていたと述べ、「うまくいけばこの問題は終わりに近づいている。トンネルの先に光が見えているんだ」と完全復活が近いと主張している。