レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、17日のマンチェスター・シティ戦を振り返った、同日、クラブ公式サイトが伝えている。

 雪辱を果たすことが義務付けられた一戦だった。
チャンピオンズリーグ(CL)の決勝ラウンドで3シーズン連続の対戦となった中、昨シーズンは屈辱的な2戦合計スコア1-5の大敗を喫したレアル・マドリード。史上最多となる14のビッグイヤーを保持する“欧州の王”として、同じ相手に2度も負けることは許されないレアル・マドリードは、本拠地『サンティアゴ・ベルナベウ』でのラウンド8・ファーストレグを3-3の引き分けで折り返すことに。迎えたセカンドレグでは、FWロドリゴのゴールで先制した後、マンチェスター・シティに一度追いつかれたものの、PK戦でGKアンドリー・ルニンが2本ストップする活躍。2戦合計スコア4-4のPK戦4-3で、セミファイナル進出を決めた。

 打ったシュートが8本に対して、打たれたシュートは4倍以上の33本。支配率は33パーセントと67パーセント。
綺麗にではなく、泥臭くというまさに“マドリディスモ”が宿った勝利だ。昨シーズンは0-4で負けた『エティハド・スタジアム』での試合だったが、アンチェロティ監督は「生きてここから出る方法は、ただ一つだけだった。早い段階で得点を決め、その後は守備に専念する。我々はよく守り、苦しみ、戦った。もっと良いプレーができたのかもしれないけど、守備面では目を見張るものがあったね」と告白。続けて「このシャツが要求する姿勢と献身を示せた。
チャンピオンズリーグはレアル・マドリードにとって特別なもので、いつも起こり得ないようなことが起こるんだ。誰もが我々は死んだと思っていたかもしれないが、まだここにいる」と勝ち上がりを噛み締めた。

 また、同指揮官は「幸せな気分だけど、とても疲れているよ。これは重要な突破だから、今は祝杯をあげないと。明日からは日曜日の試合に向けていい準備をしなければならない。ラ・リーガにとって、エル・クラシコは重要なカギとなる」と今週末に迫るもう一つの“大一番”を見据えている。


 レアル・マドリードが史上最多15度目の戴冠に向け、前回王者という最大の強敵を退けた。ビッグイヤーの勝ち獲り方が脈々と流れる”白い巨人”の次なる対戦相手は、バイエルンとなる。