ヨーロッパリーグ(EL)・準々決勝セカンドレグが18日に行われ、ローマ(イタリア)とミラン(イタリア)が対戦した。

 ミランの本拠地『サン・シーロ』で11日に行われたファーストレグは、ジャンルカ・マンチーニのゴールを守り切ったローマが1-0で勝利した。
セカンドレグでは舞台をローマの本拠地『スタディオ・オリンピコ』に移し、再び同国対決に臨んだ。

 試合は序盤から動いた。12分、ペナルティエリア手前でロレンツォ・ペッレグリーニがミドルシュートを放つと、ボールはポストに跳ね返り、こぼれ球はマンチーニのもとへ。これを冷静にゴールへ流し込み、ローマが2戦合計でリードを2点に広げる。

 追いかけるミランは20分に決定機を迎えた。右サイドからユヌス・ムサがクロスを入れ、ペナルティエリア内でルーベン・ロフタス・チークがシュート。
しかし、これはシュートブロックに入ったマンチーニに当たって、クロスバーに阻まれた。

 ピンチを凌いだローマは、22分に追加点を奪う。相手のクリアボールを拾ったパウロ・ディバラが、得意の左足で見事なコントロールシュートを逆サイドネットに沈め、リードを3点差に広げた。

 試合を大きく優位に進められるはずだったローマだったが、31分にラファエル・レオンの突破を止めようとしたゼキ・チェリクが後ろからタックルし、一発レッドカードで退場処分を受ける。残り時間を10人で戦うことを余儀なくされた。

 後半に入り、数的不利のローマがカウンターで決定機を迎える。
57分、ステファン・エル・シャーラウィがペッレグリーニとの連係で右サイドから中央を突破し、左サイドでフリーになったレオナルド・スピナッツォーラに展開。スピナッツォーラはドリブルから枠内シュートを放ったが、これはマイク・メニャンに阻まれた。そして、65分にはタミー・アブラハムがゴール前で決定的な場面を迎えるが、シュートを枠に飛ばすことはできなかった。

 追いかけるミランは、なかなか決定機をつくれずにいたが、86分に意地を見せる。ショートコーナーのリターンを受けたラファエル・レオンがクロスを入れると、マッテオ・ガッビアがドンピシャで合わせ、ヘディングシュートをゴールに突き刺した。

 しかし、ミランの反撃もここまで。
ローマがセカンドレグを2-1、2戦合計では3-1で勝利し、EL準決勝進出を決めた。なお、EL準決勝では2年連続でレヴァークーゼンと対戦することが決定した。

【スコア】
ローマ 2-1(2戦合計:3-1) ミラン

【得点者】
1-0 12分 ジャンルカ・マンチーニ(ローマ)
2-0 22分 パウロ・ディバラ(ローマ)
2-1 85分 マッテオ・ガッビア(ミラン)