ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)・準々決勝セカンドレグが18日に各地で開催された。

 リーグ・アン4位のリール(フランス)とプレミアリーグで暫定4位につけるアストン・ヴィラ(イングランド)が対決した。
ファーストレグは2-1でアストン・ヴィラが先勝したが、セカンドレグを優位に進めたのはリールだった。15分、ガブリエル・グドムンドソンのマイナスのクロスをユスフ・ヤズジュが合わせ、リールが2戦合計で2-2の同点に追いつく。そして、67分には、コーナーキックからバンジャマン・アンドレがニアでヘディングシュート。これがファーサイドのポストに当たってゴールに入り、2戦合計3-2でリールが勝ち越しに成功した。このままリールの勝利で試合終了かと思われた88分、土壇場でアストン・ヴィラが同点に追いついた。クロスを処理したリールGKリュカ・シュヴァリエが味方のナビル・ベンタレブと接触してファンブル。
こぼれ球をマティ・キャッシュが詰めて、ゴールネットを揺らした。試合は延長戦に突入する。

 延長戦ではアストン・ヴィラが決定機をつくるが、リールGKリュカ・シュヴァリエの好セーブがあり、得点を奪えず。リールも113分にキャッシュのあわやハンドかという場面を誘発するが、PKにはならず、勝負はPK戦へ。リールGKリュカ・シュヴァリエもレオン・ベイリーのシュートをセーブしたが、アストン・ヴィラのGKエミリアーノ・マルティネスがナビル・ベンタレブ、バンジャマン・アンドレのシュートを2本セーブ。アストン・ヴィラがPK戦を4-3で制し、準決勝進出を決めた。

 
 ファーストレグをスコアレスドローで終えたフィオレンティーナ(イタリア)とヴィクトリア・プルゼニ(チェコ)。セカンドレグでは、67分にプルゼニのカドゥーが一発レッドカードで退場処分を受けるが、両チームともに決め手を欠いて得点を奪えなかった。試合は延長戦に突入してからようやく動いた。92分、コーナーキックのこぼれ球をニコラス・ゴンサレスがゴールネットに突き刺すと、118分にはカウンターからジョナタン・イコネがドリブルで長い距離を持ち運び、最後はクリスティアーノ・ビラーギがゴールを決めて勝負が決した。2-0でフィオレンティーナが勝利し、準決勝進出を決めた。

 クラブ・ブルッヘ(ベルギー)と、PAOKテッサロニキ(ギリシャ)の試合は、ファーストレグを1-0で勝利していたクラブ・ブルッヘが、フェラン・ジュグラの2ゴールでリードを広げ、2戦合計3-0で準決勝進出を決めた。
なお、クラブ・ブルッヘの本間至恩はベンチ入りしたものの、出場機会がなかった。

 フェネルバフチェ(トルコ)とオリンピアコス(ギリシャ)の試合は、ファーストレグを2-3で落としていたフェネルバフチェが11分にイルファン・カフヴェジのゴールで先制に成功。2戦合計3-3で延長戦でも決着がつかず、勝負はPK戦へ。5本中2本を決めたフェネルバフチェに対し、3本を決めたオリンピアコスが上回り、準決勝進出を決めた。

 この結果、ECL準決勝のカードは、クラブ・ブルッヘ(ベルギー)対フィオレンティーナ(イタリア)、オリンピアコス(ギリシャ)対アストン・ヴィラ(イングランド)に決定した。
 
■ECL準々決勝・セカンドレグ
リール(フランス)2-1(2戦合計:3-3/PK:3-4)アストン・ヴィラ(イングランド)
フィオレンティーナ(イタリア)2-0(2戦合計:2-0)ヴィクトリア・プルゼニ(チェコ)
PAOKテッサロニキ(ギリシャ)0-2(2戦合計:0-3)クラブ・ブルッヘ(ベルギー)
フェネルバフチェ(トルコ)1-0(2戦合計:3-3/PK:2-3)オリンピアコス(ギリシャ)