2024明治安田J2リーグ第11節の5試合が20日に各地で行われた。

 揺れる最下位徳島ヴォルティスは、敵地で藤枝MYFCと対戦。
38分にFWブラウンノア賢信が獲得したPKを沈めて先制に成功すると、この1点を最後まで守り切った。吉田達磨前監督の解任に始まり、スペイン路線を掲げた岡田明彦強化部長の辞任と島川俊郎の電撃引退、そして象徴の西谷和希との契約解除など激動の時期を過ごした果てに、7試合ぶりの勝利。依然として降格圏には変わりはないものの、最下位を脱出した形に。対する藤枝は、19位に転落している。

 ともにJ1復帰を目指す首位清水エスパルスと5位ベガルタ仙台が、『IAIスタジアム日本平』で激突。均衡を破ったのは、清水FWルーカス・ブラガ。
FWカルリーニョス・ジュニオのポストプレーに抜け出し、最後は相手GKとの1対1を決め切ったのだ。さらに、FW北川航也とMF西原源樹にもゴールが生まれた。2度に渡って1点差に詰め寄られたものの、清水が3-2で昇格のライバルを退けている。

 前節終了時点で4勝3分3敗の7位ながら、いまだに本拠地『JIT リサイクルインクスタジアム』での勝利がないヴァンフォーレ甲府。今節は19位ザスパ群馬をホームに迎えると、6分のFWピーター・ウタカの先制点を口火に攻撃陣が爆発。前半だけで3得点を挙げるなど、最終スコアは4-1に。
“夢叶う小瀬”で、待望のシーズン初白星をサポーターに届けている。

 その他、3位ファジアーノ岡山が2-0でロアッソ熊本を撃破。13位のモンテディオ山形愛媛FCを2-1で退け、“みちのくダービー”での敗戦を払拭している。

■第11節
▼4月20日(土)
ファジアーノ岡山 2-0 ロアッソ熊本
藤枝MYFC 0-1 徳島ヴォルティス
モンテディオ山形 2-1 愛媛FC
清水エスパルス 3-2 ベガルタ仙台
ヴァンフォーレ甲府 4-1 ザスパ群馬

▼4月21日(日)
ジェフユナイテッド千葉 - ブラウブリッツ秋田
鹿児島ユナイテッドFC - 栃木SC
大分トリニータ - いわきFC
レノファ山口FC - 水戸ホーリーホック
V・ファーレン長崎 - 横浜FC

■暫定順位表
※()内は勝ち点/得失点差
1位 清水(25/+6)
2位 岡山(22/+7)
3位 長崎(21/+12)
4位 横浜FC(18/+9)
5位 甲府(18/+6)
6位 仙台(17/+3)
7位 山形(16/0)
8位 山口(15/+6)
9位 秋田(15/+3)
10位 愛媛(15/+1)
11位 千葉(14/+9)
12位 いわき(13/+8)
13位 大分(13/+1)
14位 熊本(12/-8)
15位 栃木(12/-13)
16位 鹿児島(9/-9)
17位 水戸(8/-3)
18位 徳島(8/-12)
19位 藤枝(8/-13)
20位 群馬(6/-13)

■第12節の対戦カード
▼4月27日(土)
14:00 水戸 vs 藤枝
14:00 群馬 vs 長崎
14:00 仙台 vs 千葉
14:55 愛媛 vs 甲府

▼4月28日(日)
13:00 岡山 vs 清水
13:00 熊本 vs 大分
14:00 秋田 vs 横浜FC
14:00 鹿児島 vs 山口
14:00 栃木 vs いわき
14:00 徳島 vs 山形