『JA全農杯全国小学生選抜サッカー決勝大会』の決勝戦が5日、日産スタジアムで開催され、レジスタFC(関東第3代表/埼玉県)と川崎フロンターレU-12(関東第1代表/神奈川県)の一戦は、レジスタFCが勝利し、2年連続5度目となる優勝を飾った。



 『JA全農杯 全国小学生選抜サッカー』は、小学生を対象とした8人制サッカーの大会。
試合は、1ピリオド12分の3ピリオド制(合計36分)で、第1ピリオドと第2ピリオドは事前に決められた8選手がプレーし、第3ピリオドのメンバー交代は自由。ただし、同一選手は最大でも2ピリオドしかプレーできないため、チームの総合力が求められるルールとなっている。

 試合は開始早々の2分にいきなりレジスタFCがチャンスを作る。右サイドを石川泰地がドリブルで突破してクロスを上げると、中央で前野優斗がヘディングで合わせ、シュートは枠を捉える。だが、これは川崎フロンターレU-12のGK吉川翔貴が見事な反応でセーブし、得点を許さなかった。

 一方、川崎フロンターレU-12も6分にセットプレーからゴールに迫る。
渡邉一輝の正確なコーナーキックから小滝悠仁が高い打点のヘディングシュートを放った。だが、これはレジスタFCのGK元島蒼介の正面に飛び、得点には至らなかった。

 その後、素早い判断と巧みな足元の技術で川崎フロンターレU-12が厚みのある攻撃を仕掛けた。しかし、レジスタFCも粘り強く守ったことで、得点は生まれず。第1ピリオドは0-0で終えた。

 メンバーが全員入れ替わった第2ピリオドも、川崎フロンターレU-12が高い技術力を見せる。
ただ、レジスタFCも献身的な守備でゴール前までの侵入を許さず、こう着状態が続いた。

 14分に川崎フロンターレU-12にセットプレーから決定機が訪れた。右からのコーナーキックを川埜蒼真が左足で蹴ると、ゴール前でフリーになった安永唯人がヘディングシュート。しかし、これは惜しくもクロスバーに跳ね返り、得点には至らなかった。

 勢いづく川崎フロンターレU-12は、13分にカウンターから穂積樹がドリブルで長い距離を持ち運んで右足でシュートを放つ。ただ、これはレジスタFCのGK原瑛志がストップし、こぼれ球も素早くセーブ。
このまま両チームともに譲らず、第2ピリオドも0-0で終了した。

 第3ピリオドも白熱した攻防が続いた。5分には混戦から藤原義徳が抜け出して、GKとの1対1となり、フリーでシュート。しかし、惜しくも枠を捉えきれなかった。

 その後、川崎フロンターレU-12も精度の高い攻撃を仕掛け、ゴールを脅かしたが、GK元島蒼介のビッグセーブが飛び出し、得点は生まれず。3分間の前後半で行われる延長戦へ突入した。


 延長戦も川崎フロンターレU-12の新堀葵のシュートがクロスバーに阻まれるなど、両チームともにチャンスを作ったが、1点が遠く、このまま勝負はPK戦へ。
 
 3本中2本を成功させた川崎フロンターレU-12に対し、レジスタFCは3本すべてゴールに沈め、0-0(PK:3-2)で関東第3代表のレジスタFCが勝利した。レジスタFCは昨年に続き2連覇を達成。通算5度目となる春の日本一に輝いた。

【スコア】
レジスタFC(関東第3代表/埼玉県) 0-0(PK:3-2) 川崎フロンターレU-12(関東第1代表/神奈川県)


【試合映像】PK戦までもつれ込む激闘となった決勝戦!