レアル・マドリードは4日、2023-24シーズンのラ・リーガ優勝を決めた。

 同日に行われたラ・リーガ第34節で降格圏の18位に沈むカディスをホームに迎えたレアル・マドリードは、翌週に控えたチャンピオンズリーグ(CL)・準決勝セカンドレグのバイエルン戦を見据えて、イングランド代表MFジュード・ベリンガムやブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールといった面々をベンチスタートとした。
前半はスコアレスで終えたものの、後半に入るとモロッコ代表MFブラヒム・ディアスが右足で圧巻の“ゴラッソ”を叩き込む。68分には登場したばかりのベリンガムが追加点を決めると、後半アディショナルタイムには見事なカウンターアタックでスペイン代表FWホセルがダメ押し弾。終わってみれば3-0で勝利し、ラ・リーガ7連勝を飾っていた。

 この試合のキックオフから2時間15分後に行われたジローナvsバルセロナの一戦では、試合前の時点で2位につけていたバルセロナが2-4で敗れた。この結果、2位浮上を果たしたジローナ、3位に転落したバルセロナともに、残り4試合で首位に浮上する可能性が消滅。結果として、レアル・マドリードの2シーズンとなる優勝が決定。
史上最多記録を塗り替える通算36回目のラ・リーガ制覇を決めていた。

 今季のラ・リーガ制覇により、ナチョとモドリッチはレアル・マドリードで通算「25」ものタイトルを獲得したこととなった。『ESPN』によると、これで2人はレアル・マドリードの歴代タイトル獲得数ランキングで1位タイに浮上したという。2007年冬の加入以降、約15年半にわたって左サイドバックの主力に君臨した元ブラジル代表DFマルセロ(現:フルミネンセ)、2009年夏に“白い巨人”の一員となってから、昨季終了時まで14年間にわたって最前線で活躍した元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(現:アル・イテハド)と並ぶタイトル獲得数のようだ。

 現在34歳のナチョはレアル・マドリードのカンテラ(育成組織)出身で、21歳だった2010-11シーズンにトップチームデビュー。不動の主力と呼べるような立ち位置で過ごしたシーズンは数えられるかもしれないが、最終ラインであればどの位置でも高いクオリティを発揮できる器用さを持ち合わせており、貴重な存在としてこれまでレアル・マドリードを支えてきた。
同クラブの公式戦通算では358試合出場16ゴール10アシストを記録。ベンゼマが退団した今季からはチームのキャプテンを務めている。

 一方、現在38歳のモドリッチは2012年夏にトッテナムからレアル・マドリードへ完全移籍加入。優れたテクニックと戦術眼、さらにはハードワークも厭わない万能型のスタイルで、レアル・マドリードの“顔”として活躍を続けてきた。2017-18シーズンからは背番号「10」を託され、2018年にはバロンドールも受賞。これまでにレアル・マドリードでは公式戦通算529試合のピッチに立って39ゴール85アシストを記録している。


 なお、ナチョがレアル・マドリードで獲得した25タイトルの内訳は、ラ・リーガ4回、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)2回、スーペルコパ・デ・エスパーニャ5回、チャンピオンズリーグ5回、UEFAスーパーカップ4回、FIFAクラブワールドカップ5回となっている。デビューシーズンから1年後の2011-12シーズンにレアル・マドリードはラ・リーガを制覇していたが、当時のナチョはカスティージャ(Bチーム)登録の選手、かつラ・リーガでの出場がなかったため、同シーズンはタイトル獲得年度として見なされていない。モドリッチはナチョが正式にトップチームの一員となった2012-13シーズンよりレアル・マドリードでプレーしているため、獲得タイトルの内訳はナチョと同じだ。


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