プレミアリーグ第36節が5日に行われ、ブライトンとアストン・ヴィラが対戦した。

 日本代表FW三苫薫の負傷離脱以降は不安定な戦いが続き、なかなか勝ち点を伸ばせずにいるブライトン。
直近のリーグ戦では6試合勝利から遠ざかっており、13位まで順位を下げている。一方のアストン・ヴィラはチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位をキープ。直近は4試合無敗を維持しており、アーセナルやチェルシーといったビッグ6相手からも勝ち点を獲得している。昨年9月に行われた前回対戦では、アストン・ヴィラが6-1で快勝。果たして今シーズン2度目の対戦はどちらに軍配が上がるだろうか。

 序盤はブライトンがやや押し気味に試合を進める。
8分にシモン・アディングラがボックス手前中央から右足を振り抜き、GKロビン・オルセンを強襲すると、11分にはパスカル・グロスの左CKからダニー・ウェルベックが際どいヘディングシュートを放つ。一方のアストン・ヴィラはトランジションの局面で優位性を保てず、決定的なチャンスを作ることができない。25分にはモーガン・ロジャーズがプレー続行不可能となり、途中交代を余儀なくされた。

 ボール保持率で上回るブライトンは後方からのビルドアップで前進を試みるも、アストン・ヴィラのコンパクトな守備ブロックに阻まれ、なかなかフィニッシュに持ち込むことができない。42分、敵陣内でのボール奪取からショートカウンターを発動し、ウェルベックのスルーパスにアディングラが抜け出すも、判断良く飛び出したGKオルセンの対応に阻まれ、シュートを打つことはできなかった。

 前半アディショナルタイム、左からカットインしたアディングラがボックス内へ柔らかいボールを送り、抜け出したグロスが至近距離からシュートを放つ。
決定的な形を作ったブライトンだったが、シュートはGKオルセンの好セーブに阻まれ先制ならず。前半はスコアレスで終了した。

 後半の立ち上がりも前半と同様の展開が続く。なかなかプレーのテンポが上がらないアストン・ヴィラは56分、マティ・キャッシュがボックス外から強烈なミドルシュートを放ったが、惜しくも枠の右へ外れた。対するブライトンは60分、左から仕掛けたアディングラが鋭いクロスを送り、ファーサイドにウェルベックが飛び込む。しかし、アストン・ヴィラのDFパウ・トーレスの懸命のクリアに阻まれ、シュートに繋げることができなかった。


 63分、敵陣左サイドでウェルベックからアディングラへと繋ぎ、スルーパスに抜け出したジョアン・ペドロがフィニッシュに持ち込むも、GKオルセンが好セーブ。68分にはボックス左角付近でタメを作ったアディングラが、オーバーラップしてきたイゴールを使い、グラウンダーの折り返しにグロスが合わせてネットを揺らしたが、オフサイドの判定で得点は認められなかった。

 一方のアストン・ヴィラも79分、レオン・ベイリーの右CKの流れからジョン・マッギンがネットを揺らしたが、こちらもオフサイドの判定。冷や汗をかいたブライトンは85分、ボックス内へ侵入したアディングラがエズリ・コンサに倒されPKを獲得。J・ペドロのキックはGKオルセンにセーブされるも、こぼれ球を自ら頭で押し込み、ついに先制に成功した。

 試合はこのまま1-0で終了し、ブライトンがリーグ戦7試合ぶりの白星を手にした。
次節、ブライトンは11日にアウェイでニューカッスルと、アストン・ヴィラは13日にホームでリヴァプールと対戦する。

【スコア】
ブライトン 1-0 アストン・ヴィラ

【得点者】
1-0 87分 ジョアン・ペドロ(ブライトン)


【動画】ブライトンがアストン・ヴィラ下し7戦ぶり白星!