ブンデスリーガ第32節が5日に行われ、フランクフルトとレヴァークーゼンが対戦した。

 5試合を残してブンデスリーガ初制覇を決めたレヴァークーゼンはその後も好調を維持。
現時点で無敗優勝の可能性を残しているほか、全公式戦での無敗記録を「47」まで伸ばしている。今節は6位フランクフルトの本拠地に乗り込んでの一戦。リーグ戦3試合ぶりの白星を飾り、無敗優勝へさらに近づくことはできるだろうか。なお、今シーズン限りでの現役引退を発表したフランクフルトの元日本代表MF長谷部誠はメンバー外となっている。

 試合の均衡が破れたのは12分、ロベルト・アンドリッヒが敵陣左サイド深くへロングボールを送ると、これを収めたアルトゥールがゴール前へ折り返す。DFに当たったボールがボックス手前にこぼれ、これに反応したグラニト・ジャカが左足のミドルシュートをゴール右隅に突き刺した。
“ジャカ砲”で先制したレヴァークーゼンは21分にも決定機。ジャカがボックス内へのスルーパスを狙い、こぼれ球を拾ったヨナス・ホフマンのパスからエセキエル・パラシオスがフィニッシュに持ち込んだが、相手DFのブロックに阻まれた。

 先制後も試合を優位に進めていたレヴァークーゼンだが、32分に一瞬の隙を突かれて同点ゴールを献上。左のショートコーナーからファレス・シャイビにボールが渡り、右足の精度の高いクロスがDFラインの背後へ送られる。これに反応したウーゴ・エキティケがヘディングシュートを突き刺し、試合は振り出しに戻った。レヴァークーゼンは失点後からミスが目立つようになり、いくつかフランクフルトにチャンスを作られる。


 44分、レヴァークーゼンはネイサン・テラの果敢な飛び出しでチャンスを作ると、ボックス内左でこぼれ球を拾ったアダム・フロジェクが中央へ折り返し、パトリック・シックが頭で合わせる。このシュートがGKの手を弾きつつもネットを揺らし、勝ち越しに成功した。前半はこのまま1-2で終了する。

 後半開始早々の46分、フランクフルトは敵陣内でジャカからボールを奪ってショートカウンターを発動。最後はボックス内左のシャイビがシュートを放つも、精度を欠いて同点ゴールとはならず。対するレヴァークーゼンは56分、アルトゥールが左からグラウンダーのクロスを送ると、ファーサイドに詰めたテラが相手DFに倒されPKを獲得。
これをパラシオスが冷静に沈め、リードを2本に広げた。

 その後は2点ビハインドのフランクフルトがボールを握る展開が続く。しかし、77分にスコアを動かしたのはまたもレヴァークーゼンだった。ヴィクター・ボニフェイスのポストプレーを受けたホフマンがダイレクトで左サイドのスペースへ展開し、駆け上がったフロジェクがグラウンダーで折り返す。これにジェレミー・フリンポンが合わせ、ダメ押しの4点目を決めた。

 86分、左サイド深くへ抜け出したボニフェイスが対峙したDFの股を抜いて交わし、ゴール前へグラウンダーのクロスを供給。
走り込んだフリンポンが倒され、レヴァークーゼンがこの試合2つ目のPKを獲得する。これをボニフェイスが沈め、リードを4点に広げた。試合はこのまま終了し、レヴァークーゼンは無敗優勝へまた一歩前進している。次節、フランクフルトは11日にアウェイでボルシアMGと、レヴァークーゼンは翌12日にホームでボーフムと対戦する。

【スコア】
フランクフルト 1-5 レヴァークーゼン

【得点者】
0-1 12分 グラニト・ジャカ(レヴァークーゼン)
1-1 32分 ウーゴ・エキティケ(フランクフルト)
1-2 44分 パトリック・シック(レヴァークーゼン)
1-3 58分 エセキエル・パラシオス(PK/レヴァークーゼン)
1-4 77分 ジェレミー・フリンポン(レヴァークーゼン)
1-5 89分 ヴィクター・ボニフェイス(PK/レヴァークーゼン)