パリ・サンジェルマンを率いるルイス・エンリケ監督が、7日のドルトムント戦を振り返った。同日、公式サイト『UEFA.com』が伝えている。


 煌びやかな“花の都”のお膝元の、パリジャンの夢はまたしても破れた。チャンピオンズリーグ(CL)・準決勝にまで勝ち上がったパリ・サンジェルマン(PSG)の次なる相手はドルトムント。敵地でのファーストレグを0-1で落としてしまうと、勝利が必須となったセカンドレグでも、31本のシュートを放ちながら度々枠に嫌われ、反対にドルトムントに数少ないチャンスをものにされた。2戦合計スコア0-2。悲願のビッグイヤーは遠かった。

 試合後、「ドルトムントおめでとう。
素晴らしいチームだ。ファイナルでの勝利を願っている」と賛辞を送ったエンリケ監督。ただ、同試合については「正直に言えば、我々はこの試合に勝つに値した。31本のシュートを放ち、ゴールの枠には4度も当たった、ファーストレグを含めれば6度だ…けれど、ゴールを決めることができなかったね。本当さ、フットボールは時として非常に不公平なんだよ」と吐露。続けて「何よりも先に悲しみを感じる。
それ以外に言いようがない。この2試合の我々は、決して劣ってなんかいなかった」と悲嘆に暮れた。

 また、エンリケ監督は「チームのプレーには満足している。真のスピリットを示したからね。全てを出し尽くしたチームと、信じられないほど素晴らしかったサポーター。今後もこの団結を続けたい」としつつ、「もちろん、改善すべき点はあるし、それは来シーズンの課題になるだろう。
ただ今、もし敗戦を非難するならば、それは運命が我々に微笑まなかったことに対してだ」と胸中を明かしている。

 期待が寄せられていた3冠の可能性が潰えたPSGは今後、クープ・ドゥ・フランスのタイトル獲得を目指すことに。リヨンとの決勝戦は25日に行われるが、すでに優勝を決めたリーグ・アンとの国内2冠でシーズンを締め括れるのだろうか。