ブラジル南部リオ・グランデ・ド・スル州で集中豪雨による洪水で苦しんでいる人たちのため、アル・ヒラル所属のブラジル代表FWネイマールなどサッカー界が支援活動を行っている。7日、ウルグアイメディアの『エル・パイース』が報じた。


 ブラジル南部では4月下旬から続いた豪雨の影響で、リオ・グランデ・ド・スル州の主要河川グアイバ川の堤防が決壊。同州の中心都市ポルト・アレグレではグレミオやインテルナシオナルのスタジアムを含めた街全体が冠水するなど、深刻な被害が広がっている。

 そんななかネイマールは被災地に向け飛行機を手配し、推定約2トンの食糧を支援。自らのXで「私たちのブラジルは困難に直面しており、どんな支援を行っても十分とはいえない状態です。それぞれの経済状況に関係なく、あなたが心のなかでこの状況に対し何を思うかが重要です。私は、自分がしていること、今行っている支援を投稿することを良いとは思っていません。
なぜなら、こういうことは任務のように行うことではなく、できる人が自らの心に従って行うことですから。この投稿は、より多くの人に更に協力してもらうことを目的としています」と語り、支援活動への参加を呼び掛けた。

 また、ブラジルサッカー連盟(CBF)は被災地に寄付を行うためのプラットフォームを立上げ、ネイマールをはじめ、レアル・マドリード所属のブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールなどの選手や、同国代表を率いるドリヴァウ・ジュニオール監督、更には同代表OBのドゥンガ氏やロナウジーニョ氏なども支援キャンペーンに参加している。

 そして、甚大な被害を受けたポルト・アレグレ市を本拠地とするインテルナシオナルに所属するウルグアイ代表GKのセルヒオ・ロシェは「国も、宗教も、ユニフォームも関係ありません。私たちはみな、同じ場所にいます」と語り、チームメートのエクアドル代表FWエネル・バレンシアなどと生活必需品と清掃用品の援助を行った。
 
 更に、インテルナシオナルと同じ街のライバルであるグレミオに所属する元スペイン代表FWジエゴ・コスタは、グアイバ川の増水で孤立した人々の孤立した人たちを救出するためのジェットスキーを4台寄付し、同クラブ所属のブラジル人GKのカイケは自らジェットスキーに乗り、孤立した人々の救出活動に参加するなど、多くのサッカー関係者が支援活動を行っている。