バルセロナがレアル・ソシエダ所属のスペイン代表MFマルティン・スビメンディに引き続き関心を寄せているようだ。8日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。


 現在25歳のスビメンディは守備的MFを主戦場とするプレーヤー。レアル・ソシエダの下部組織出身で、2018-19シーズン途中にトップチームデビューを果たした。その後は中盤の主軸に定着すると、ここまで公式戦通算188試合に出場し8ゴール7アシストをマーク。2021年6月にデビューを飾ったスペイン代表ではここまで国際Aマッチ通算5試合に出場している。

 レアル・ソシエダと2027年6月末までの契約を締結しているスビメンディだが、以前からメガクラブ移籍の噂が絶えない。昨年夏の移籍市場では、既に退団が決まっていた元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケツ(現:インテル・マイアミ)の後釜に据えるべく、バルセロナがオファーを検討。
その後も中盤の戦力拡充を目論むアーセナルやバイエルンからの関心が明らかになっている。

 この度『マルカ』が報じたところによると、バルセロナが依然としてスビメンディの獲得を狙っているとのこと。同クラブを巡っては、昨年夏にジローナから獲得したスペイン人MFオリオール・ロメウがアンカーとして存在感を示せず、直近の多くの試合ではセンターバック(CB)を主戦場とするデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンが中盤の底を担っている。同ポジションの補強が今夏の優先事項とも報じられるなか、バルセロナのデコSD(スポーツディレクター)が今週に入り、スビメンディの代理人と約1時間半に渡って会談を行ったようだ。

 なお、レアル・ソシエダはスビメンディの移籍金として最低6000万ユーロ(約100億円)を要求する可能性が高いと見られており、慢性的な財政難に陥るバルセロナにとっては支払いが困難な金額だ。今夏の移籍市場で実際に獲得に乗り出すためには、既存戦力の売却による資金の捻出が必須だと『マルカ』は指摘している。