チェルシーが、パルメイラスに所属するU-17ブラジル代表FWエステヴァン・ウィリアンの獲得に向けパルメイラスとコンタクトしているようだ。7日、『The Athletics』が伝えている。


 現在17歳のエステヴァンは左利きの右ウインガーで、そのプレースタイルがアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)と似ていることから、“メッシーニョ(小さなメッシ)”の愛称で親しまれる。

 エステヴァンを巡っては、レアル・マドリード加入が内定しているパルメイラス所属のブラジル代表FWエンドリッキ、バルセロナ所属のブラジル代表FWヴィトール・ロッキに続く新たな“宝石”として、複数のヨーロッパビッグクラブが関心を示しているとされている。

 そんななか、今回の報道によるとチェルシーはエステヴァン獲得のためにパルメイラスとの連絡を継続しており、2025年の4月にエステヴァンが18歳になったのちに同選手にクラブに加入させることができると自信を持っているという。

 エステヴァンとパルメイラスの契約は2026年までとなっているが、パルメイラスはチェルシーによる3000万ユーロ(約50億円)の移籍金と最大2000万ユーロ(約33億円)のパフォーマンスに応じたインセンティブの支払いという条件を受け入れる方向で動いていると説明されている。

 レアル・マドリードもエステヴァンを高く評価しているが、同クラブのチーフスカウトとエステヴァンの代理人を務めるアンドレ・キューリー氏の関係が良くないことが、契約を具体化させることの障害になっているようだ。

 なお、エステヴァンは過去に「メッシのプレーはたくさん見てきた。
映像を見て、彼がピッチでやってきたことを真似してきたんだ」と話したうえで「バルセロナでプレーすることが夢」だと語り、厳しい財政状況にあるバルセロナも同選手の獲得に興味を示しているとされていた。

 しかし、スペインメディアの『スポルト』によるとバルセロナは、現在のチームに “メッシーニョ” の居場所はないと考えているという。

 また、バルセロナが予定を前倒しして今年1月に獲得した19歳の「神童」のブラジル代表FWヴィトール・ロッキが期待通りの活躍を見せられず、来季はレンタルで他のクラブへ貸し出すことが検討されている状況のなか、別のブラジルの若手に賭けるリスクは避けたいと考えており、バルセロナは、エステヴァン獲得のためにチェルシーに対抗するオファーを提示するつもりはないと説明されている。