“インビンシブルズ”が成し遂げた無敗優勝以来、実に20年ぶりのプレミアリーグ制覇を目指しているアーセナル。第36節を終えての戦績は26勝5分5敗の勝ち点「83」で、1試合消化の少ないマンチェスター・シティを「1」ポイント差で上回り、残り2試合となった現時点で暫定首位に立っている。在籍3年目の冨安は度々負傷に悩まされながらも、ここまで公式戦28試合に出場。直近では3試合連続で左サイドバック(SB)のスタメンに名を連ねている。
ノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーアやイングランド代表FWブカヨ・サカらが織りなす華麗な攻撃でここまでリーグ最多の88ゴールを挙げている一方、今シーズンのアーセナルは守備面も安定している。ここまで喫した失点数はリーグ最少の28で、スペイン代表GKダビド・ラヤは15のクリーンシート(無失点試合)を記録。
堅守を支えているのがフランス代表DFウィリアン・サリバとブラジル代表DFガブリエウ・マガリャンイスのセンターバック(CB)。強さと高さ、速さを兼ね備える両選手は補完性も抜群で、リーグ最高のCBコンビとの呼び声も高い。冨安は右SBの主力を務めるイングランド代表DFベン・ホワイトにも言及しつつ「CBの2人、ガビとサリバはとても安定していますし、ベンにも同じことが言えると思います。彼らのおかげでクリーンシートを何度も達成できましたし、僕もその一員になりたいですね」とチームメイトへの絶大な信頼を明かしている。
最終盤の急失速によりマンチェスター・シティにタイトルを譲った昨シーズンの失意を乗り越え、2年連続で熾烈な優勝争いに身を置いているアーセナル。
「タイトルを獲得できれば幸せです。他には何もいらないし、ただただタイトルが欲しいと思っています。