どちらも今大会のグループステージから大会を戦ってきたチーム同士の一戦は、序盤の12分に動く。アタランタは左コーナーキックのこぼれ球を回収すると、ダヴィデ・ザッパコスタが右サイドのニアゾーンを破り、最後はマイナスのスペースへ走り込んだアデモラ・ルックマンがダイレクトで仕留める。続く26分には、セカンドボールを拾ったルックマンが、ペナルティエリア手前から個人技で相手を置き去りにし、自ら右足で豪快な一撃を叩き込んだ。
守ってはマンツーマンを主体とした人に厳しく行く守備で相手に自由を与えず、前半を2点リードで折り返す。後半へ入っても決定機を作らせずにいると、75分には自陣でのボール奪取からトドメを刺す。ジャンルカ・スカマッカがボールを持ち運び、相手を密集させて左へ繋ぐと、待っていたルックマンが縦への仕掛けから左足でゴールネットを揺らした。
試合はこのまま3-0でタイムアップ。この結果、アタランタは今季公式戦51試合無敗を続けていたレヴァークーゼンに初めて土をつけ、タイトルを勝ち獲った。なお、前身大会のUEFAカップ時代除くと、イタリア勢の優勝は初。UEFAカップ時代を含めると、1998-99シーズンのパルマ以来、25年ぶりの大会制覇を達成した。
試合後、『UEFA.com』がガスペリーニ監督のコメントを伝えた。「我々は歴史に名を刻んだ。
加えて、ガスペリーニ監督はアタランタというチームの“スタイル”にも言及。
なお、アタランタの初のELタイトルをもたらしたガスペリーニ監督は、UEFAカップ時代を含めても、優勝を経験した9人目のイタリア人監督となった。66歳と117日でのタイトル獲得は、昨季のセビージャ指揮官だったホセ・ルイス・メンディリバル氏を上回る数字。ELとなってからは最年長で優勝を成し遂げた監督となった。
【ハイライト動画】アタランタが初の戴冠