コパ・デル・レイ(国王杯)準決勝ファーストレグが26日に行われ、レアル・ソシエダとレアル・マドリードが対戦した。

 日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダと、UEFAスーパーカップに続く今シーズン2冠目を目指すレアル・マドリードが決勝進出をかけて激突する。
2019-20シーズン以降の決勝進出を目指すレアル・ソシエダは2回戦で4部チーム相手に苦戦したものの、その後はラージョ・バジェカーノやオサスナといったラ・リーガ勢を撃破。一方のレアル・マドリードはラウンド16でセルタとの大激闘を制し、準々決勝ではレガネスを下して準決勝へ駒を進めている。本拠地『レアレ・アレーナ』での一戦で久保は先発出場を果たした。

 準決勝のもう一試合は25日にファーストレグが行われ、バルセロナとアトレティコ・マドリードが激しい撃ち合いの末に4-4のドロー決着に終わった。今回の一戦はどのような展開となるのだろうか。

 立ち上がりはレアル・ソシエダが主導権を握る。2分にアンデル・バレネチェアがオープニングシュートを放つと、2分後にはブライス・メンデスとのワンツーでボックス内へ侵入した久保が右足を振り抜いたが、シュートは惜しくもGKアンドリー・ルニンに阻まれた。一方のレアル・マドリードは19分、ジュード・ベリンガムが相手DFラインの背後へロングフィードを供給すると、これをエンドリッキが素晴らしいタッチから最後は左足アウトサイドで流し込んだ。

 劣勢の中でカウンターから先制したレアル・マドリードは28分にも決定機を創出する。自陣でカウンターを発動するとドリブルで持ち上がったベリンガムがボックス内左へ走り込むヴィニシウス・ジュニオールへラストパス。しかし、右足のシュートはGKアレハンドロ・レミロが左手一本で弾き出した。その後は再びレアル・ソシエダが攻勢を強め、43分にはバレネチェアが強烈なシュートを放ったが、ここもGKルニンが好セーブ。
前半は0-1のまま終了した。

 後半最初の決定機は49分のレアル・ソシエダ。バレネチェアが右から上げた柔らかいクロスにミケル・オヤルサバルが頭で合わせたが、至近距離からのシュートはGKルニンがストップ。こぼれ球に反応した久保のシュートも好セーブに阻まれた。一方のレアル・マドリードもその直後にエンドリッキがクロスバー直撃のシュートを放ち、レアル・ソシエダに冷や汗をかかせる。

 その後もレアル・ソシエダがボールを握り、レアル・マドリードがカウンターを狙う展開が続く。レアル・ソシエダは選手を入れ替えつつ、人数をかけた攻撃でチャンスをうかがうが、なかなか決定機を作ることができない。対してレアル・マドリードは82分、ボックス手前中央でオーレリアン・チュアメニのパスを受けたベリンガムが右足を振ったが、ディフレクトしてコースが変わったシュートはGKレミロが驚異的な反応速度でかき出し、追加点を与えない。

 試合はこのまま0-1で終了し、レアル・マドリードが決勝進出へのアドバンテージを手にした。セカンドレグは4月1日にレアル・マドリードの本拠地『サンティアゴ・ベルナベウ』で行われる。

【スコア】
レアル・ソシエダ 0-1 レアル・マドリード

【得点者】
0-1 19分 エンドリッキ(レアル・マドリード)


【ゴール動画】ベリンガムの絶妙なパスからエンドリッキが先制弾!


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