前節終了時点で10勝4分14敗という成績を残し、勝ち点「34」でボトムハーフに沈むトッテナム。
今節は、ここまで11勝9分8敗の成績を残し、勝ち点「42」で10位につけるフルアムの本拠地に乗り込んだ。この試合最初のシュートは15分、セットプレーからロドリゴ・ベンタンクールが放ったものの、以降の決定機の数は少ない。
ホームチームのフルアムが両ワイドの幅を活用して敵陣へ攻め込むシーンを増やし、34分にはボックス右でクリアボールに反応したティモシー・カスターニュにシュートチャンスが到来するも、左足でのシュートはGKグリエルモ・ヴィカーリオの正面。前半は決め手を欠き、スコアレスでハーフタイムに突入した。
後半に入ると、トッテナムはソン・フンミンとルーカス・ベリヴァルを投入。“エース”の登場で攻撃のギアが上がったトッテナムは、ドミニク・ソランケを中心にフィニッシュまで持ち込むシーンを増やしたが、流れを引き寄せながらも均衡を破るには至らない。
対するフルアムは76分、ペナルティエリア手前左寄りの位置でクリアボールを拾ったウィリアンが、右足でミドルシュートを放ったが、ここは枠を捉えきれない。このままスコアレスの可能性も考えられるなか、78分に遂に均衡が破れた。
フルアムは敵陣左サイドでウィルソン・オドベールからボールを奪ったところからショートカウンターへ。前を向いたウィリアンが相手を引き寄せ、スルーパスを送ると、大外を駆け上がったアントニー・ロビンソンがクロスボールを送る。
このゴールで勢いに乗ったフルアムは88分、GKベルント・レノからのロングフィードで背後へ飛び出したライアン・セセニョンが、ベン・デイヴィスをうまくかわして、右足でゴールネットを揺らす。ムニスと同様に、途中出場していたセセニョンの古巣弾で、フルアムが勝利を決定付けた。
試合はこのままタイムアップ。この結果、トッテナムは公式戦4試合ぶりの黒星を喫し、プレミアリーグでは3戦未勝利となった。一方で、フルアムは2試合ぶりの白星となった。
このあと、欧州各国の主要リーグはインターナショナルマッチウィークに突入する。フルアムはインターナショナルマッチウィーク明けにFAカップ準々決勝を控えており、29日に鎌田大地所属のクリスタル・パレスと対戦。一方、トッテナムの次戦は次節のプレミアリーグとなり、4月3日にチェルシーの本拠地に乗り込む。
【スコア】
フルアム 2-0 トッテナム
【得点者】
1-0 78分 ロドリゴ・ムニス(フルアム)
2-0 88分 ライアン・セセニョン(フルアム)