ここまで8勝6分14敗の成績で、勝ち点「30」を獲得し、10位につけるNEC。
試合はスコアレスで折り返した後半のキックオフ直後に動く。NECのボールで後半がスタートすると、キックオフ時に佐野がボールを下げ、カルヴィン・フェルドンクが左サイドへ展開。ボールを受けたバサル・オナルがドリブルで縦へ仕掛け、マイナスへ折り返すと、このボールはクリアされたものの、セカンドボールに佐野が反応。ダイレクトで左足を振り抜くと、狙い澄ました一撃がゴールネットを揺らした。
後半開始から15秒後に生まれた佐野のゴールで、NECが先手を取ったものの、79分には左サイドを破られ、ミヒール・クラマーにヘディングシュートを決められる。これで試合は振り出しに戻り、後半アディショナルタイムに突入したものの、このままタイムアップとはならなかった。
ペナルティエリア手前右寄りの位置で顔を上げたソンチェ・ハンセンが、左足でインスイングのボールを送ると、ブライアン・リンセンが頭でわずかにコースを変え、ヘディングシュートを沈める。2024シーズンまで浦和レッズでプレーしていたストライカーが、交代起用に応える今季2点目をゲットし、NECが土壇場で勝ち越しに成功。試合は2-1でタイムアップを迎え、NECは3試合ぶりの白星を手にした。
佐野はフル出場を果たし、エールディヴィジ開幕戦のトゥウェンテ戦(●1-2)以来となる今季2点目を記録。
次節、NECは27日に敵地でヘーレンフェーンと、RKCは25日にホームでユトレヒトと、それぞれ対戦する。
【スコア】
NEC 2-1 RKC
【得点者】
1-0 46分 佐野航大(NEC)
2-1 79分 ミヒール・クラマー(RKC)
2-1 90+2分 ブライアン・リンセン(NEC)