J1リーグの月間MVPは、鹿島アントラーズのFWレオ・セアラが3度目の受賞を果たした。
J2リーグの月間MVPには、ブラウブリッツ秋田に所属するFW小松蓮が初受賞。小松は2・3月のリーグ戦7試合で7得点とチームの攻撃陣をけん引しており、選考委員の寺嶋朋也委員は「ゴール前のポジショニング、相手DFとの駆け引き、こぼれ球への反応、ヘディング技術のすべてが素晴らしい」と、小松の得点感覚を理由に挙げた。
そしてJ3リーグの月間MVPに選出されたのが、栃木シティに所属するFW田中パウロ淳一。Jリーグ初参戦の栃木シティはこれまでリーグ戦9試合を戦って2位と躍進しており、なかでも田中は2・3月の7試合すべてに先発出場するなどチームに大きく貢献。「サッカー諦めなくて良かった!!!」と受賞を喜びつつ、チーム関係者やファンへの感謝を口にし、「頂いた賞金は栃木県の子どもたちをスタジアム招待に使います」と宣言した。
また、選考委員の近賀ゆかり特任委員からは「ピッチ外でもJリーグの盛り上げに貢献している」と、YouTuberやTikTokerとしての活躍も評価。平畠啓史委員からも「発信力も高く、栃木シティだけでなくJリーグ全体の注目度アップにも大きく貢献している」と、積極的なSNS活動も評価された。
また、J1リーグの月間優秀監督は鹿島アントラーズを率いる鬼木達監督が自身7度目の栄光に輝いた。鹿島は開幕節の湘南ベルマーレ戦を除く6試合で6勝1分と無敗を記録したほか、ホームで27試合無敗記録を残した手腕が評価された。
J2リーグでは首位を走るジェフユナイテッド千葉の小林慶行監督が、J3リーグからは2・3月の7試合で5勝1分1敗、現在も首位に立つFC大阪の大嶽直人監督が選出されている。
J1の月間ヤングプレーヤー賞は、2・3月の7試合で4ゴール1アシストを記録したFW北野颯太(セレッソ大阪)が初の受賞。J2リーグは、DF市原吏音(RB大宮アルディージャ)が初受賞。選考委員の小林祐三委員長は「他の追随を許さない存在感を放つ選手」と評した。J3リーグでは、2・3月の7試合で3ゴールを記録したMF國武勇斗(奈良クラブ)が選ばれている。