チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝でレアル・マドリードを2戦合計5-1で撃破し、16シーズンぶりのベスト4進出を決めたアーセナル。
序盤から圧倒的にボールを保持するアーセナルは、14分に見事な崩しから先制に成功する。オレクサンドル・ジンチェンコがライン間に鋭い縦パスを送り、マルティン・ウーデゴーアがドリブルから右のブカヨ・サカへ展開。ボックス内右からの折り返しをレアンドロ・トロサールがゴール左隅へ流し込んだ。23分には得意のCKから決定機を創出するが、サカのキックに合わせたミケル・メリーノのヘディングシュートは惜しくも枠の上に外れた。
押し込み続けるアーセナルは28分、右サイドをドリブル突破したサカのグラウンダーのクロスをメリーノがヒールで繋ぎ、ガブリエウ・マルティネッリが難なく押し込んでリードを広げる。苦しい立ち上がりとなったイプスウィッチは33分、サカの足首を踏み付けたリーフ・デイヴィスにレッドカードが提示され、数的不利での戦いを余儀なくされることに。その後、アーセナルは複数回に渡ってサカにチャンスが訪れるが決めきれず、前半は0-2で終了した。
後半もアーセナルが主導権を握るが、中央に人数をかけたイプスウィッチの守備をなかなか崩し切ることができない。56分にはサム・モーシーの浮き玉パスに抜け出したジョージ・ハーストにカットインから際どいシュートを打たれたが、これは枠の右に外れて難を逃れる。すると69分、ショートコーナーからデクラン・ライスのパスを受けたトロサールが、ボックス内からゴール右下隅にシュートを決めてリードを3点に広げた。
余裕の展開となったアーセナルはキーラン・ティアニーやラヒーム・スターリング、ネイサン・バトラー・オイデジを投入。マイルズ・ルイス・スケリーがアンカーに入る実験的なシステムを採用する。88分、右からカットインしたイーサン・ヌワネリが左足を振り抜くと、相手選手に当たったボールがゴールへ吸い込まれ4点目を獲得。試合はこのまま終了し、アーセナルが3試合ぶりの白星を挙げた。この結果、リヴァプールの優勝は次節以降へお預けとなった。
次節、イプスウィッチは26日にアウェイでニューカッスルと、アーセナルは23日にホームでクリスタル・パレスと対戦する。
【スコア】
イプスウィッチ 0-4 アーセナル
【得点者】
0-1 14分 レアンドロ・トロサール(アーセナル)
0-2 28分 ガブリエウ・マルティネッリ(アーセナル)
0-3 69分 レアンドロ・トロサール(アーセナル)
0-4 88分 イーサン・ヌワネリ(アーセナル)
【ハイライト動画】アーセナルがイプスウィッチに4発快勝!