バルセロナは今夏の移籍市場で前線の戦力拡充を狙っているようだ。13日、スペイン紙『アス』が伝えている。


 クラブの“レジェンド”シャビ・エルナンデス氏と決別し、昨年夏にハンジ・フリック監督を招へいしたバルセロナは充実したシーズンを過ごしている。チャンピオンズリーグ(CL)はインテルに敗れて決勝進出を逃したものの、スーペルコパ・デ・エスパーニャとコパ・デル・レイを制覇し、残り3節となったラ・リーガでは2位レアル・マドリードと「7」ポイント差の首位に君臨。ここまでの公式戦57試合で挙げた通算得点は「167」にまで上る。

 欧州屈指の攻撃力を支えているのが“両翼”を形成するスペイン代表FWラミン・ヤマルとブラジル代表FWハフィーニャだ。ラ・マシア出身のヤマルはここまで16ゴール24アシストをマークしており、17歳にして世界屈指のアタッカーとしての地位を確立。一時は放出候補にも数えられていたハフィーニャも34ゴール25アシストを記録するなど、キャリアの全盛期を過ごしている。

 しかしながら、ヤマルはここまで52試合、ハフィーニャは54試合に出場するなど、シーズンを通してフル稼働を強いられている。こうした現状を考慮し、バルセロナは両選手の負担を軽減するべく、今夏の移籍市場でのウイング(WG)の補強を画策しているようだ。デコSD(スポーツディレクター)も「我々はハフィーニャとラミンに大きく依存している。彼らに似た選手、解決策となり得る選手を探している」と認めている。

 新戦力候補にはアスレティック・ビルバオ所属のスペイン代表FWニコ・ウィリアムズやミラン所属のポルトガル代表FWラファエル・レオン、リヴァプール所属のコロンビア代表FWルイス・ディアスらが挙がっているが、いずれの選手についても慢性的な財政難に陥っているバルセロナにとって獲得は困難であると『アス』は指摘している。

 なお、デコSDにとっての今夏の最優先事項は、現チームの中核を担う選手をクラブに留めておくことだという。

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