第10節のFC町田ゼルビア戦から破竹の5連勝を飾り、一気に上位争いに加わった浦和。
序盤はC大阪が自由に動き回る香川真司を起点にボール保持率を高め、中央を固める浦和に対してサイドからのクロスを多用してチャンスをうかがう。12分には西尾隆矢から右に大きく開いたルーカス・フェルナンデスにボールが渡り、鋭いクロスにラファエル・ハットンが頭で合わせたが惜しくも枠外に。対する浦和は15分、右のニアゾーンへ侵入した渡邊凌磨のクロスをサミュエル・グスタフソンが胸で落とし、安居海渡が強烈なシュートを放ったが、GK福井光輝のセーブに阻まれた。
両チームとにもにチャンスを逃すと、その後は拮抗した展開に。前線から積極的にプレスをかけるC大阪が上手くセカンドボールを回収し、やや優勢に試合を進めるが、相手の統率された守備を前に決定機を作り出すことができない。一方、浦和はロングボールを織り交ぜながらマテウス・サヴィオと金子拓郎の両サイドを起点に圧力を強めていく。45分にはグスタフソンがボックス内に浮き玉を送り、サヴィオが反転からダイレクトボレーでゴールを狙ったが、このシュートはGK福井の正面に飛んだ。
後半の立ち上がりは浦和が攻勢を強める。
終盤にかけては激しい攻防が続く。76分、C大阪はこぼれ球をしぶとく拾って浦和を押し込み、喜田陽がボックス外からミドルシュートを放ち、GK西川が弾いたボールにラファエル・ハットンが詰めるもヘディングシュートは右ポスト直撃。その直後には登里享平が強烈なミドルシュートを放ったが、またもや右ポストに阻まれ得点とはならなかった。一方の浦和は82分、左サイドを持ち上がった関根貴大のグラウンダーの折り返しに大久保智明が飛び込んだが、こちらはクロスバーを叩く。
試合はこのままスコアレスドローで終了し、両チームが勝ち点「1」ずつを分け合う結果となった。両チームの次戦は6月1日に開催される第19節。浦和は横浜FC、C大阪は清水エスパルスといずれもホームで対戦する。
【スコア】
浦和レッズ 0-0 セレッソ大阪