チェルシーは5日、来る2025-2026シーズンに向けて、イングランド代表MFコール・パーマーの背番号が変更となることを発表。今季までは「20」をつけていたが、来季よりエースナンバーの「10」に変更される。


 現在23歳のパーマーは、2023年夏にマンチェスター・シティからチェルシーへ完全移籍加入。マンチェスター・シティ時代は将来を嘱望されながらも、なかなか出番に恵まれなかったが、チェルシー加入後は即座に定位置の座を掴み、その才能を遺憾無く発揮している。加入1年目の昨季は、出場可能な公式戦全47試合のうち、累積警告による出場停止と体調不良だった計2試合を除く、45試合のピッチに立ち、うち40試合試合が先発と、不動の主軸に君臨。25得点15アシストと驚異的な数字もマークした。

 今季に入って、エンツォ・マレスカ監督体制となってからも、信頼が揺らぐことはなく、公式戦46試合に出場して15ゴール12アシストを記録。プレミアリーグの4位フィニッシュと、クラブにとって3シーズンぶりとなる来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に貢献。同時に、リーグフェーズでは登録外となっていたものの、カンファレンスリーグ(ECL)優勝にも尽力した。

 チェルシー加入後、充実の2シーズンを過ごしたパーマーは、前述のとおり、これまで背番号「20」を着用していた。だが、来季からはエースナンバーの「10」に変更。2023-24シーズンからはウクライナ代表FWミハイロ・ムドリクが背番号「10」を託されていたものの、同選手はドーピング検査で陽性反応が検出されたことにより、現在は暫定的に出場停止中。処分の行方は明らかになっておらず、来季も出場停止となる可能性があるなか、「10」はパーマーの元へ渡ることとなった。

 なお、これまでチェルシーでは、元イングランド代表MFジョー・コール氏、元スペイン代表MFフアン・マタ(現:ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ/オーストラリア)、元ベルギー代表MFエデン・アザール氏らが「10」を着用。
攻撃的なポジションを本職とする数々の名手に続き、パーマーもチェルシーの背番号「10」を託され、クラブ史に名を刻むような活躍が期待される。

 パーマーの新背番号がお披露目となるのは、6月に開催されるFIFAクラブワールドカップ2025だという。チェルシーの初陣は16日に控えたグループD第1節のロサンゼルスFC戦だが、パーマーが同試合のピッチに立つことがあれば、その背中にはエースナンバーが刻まれている。

 また、チェルシーは正式な背番号の決定が夏の移籍市場閉幕後となることにも言及。現時点で移籍の噂などは浮上していないものの、クラブを離れる可能性は0ではなく、同時に背番号が変更される可能性もあると指摘している。


【ハイライト動画】チェルシーのユニフォームに刻まれた10番の名前は…?




編集部おすすめ