2004年7月1日生まれのガルナチョは、現在20歳。アトレティコ・マドリードとマンチェスター・Uのユースで育成を受け、2022年4月にトップチームデビューを果たした。クラブOBのポール・スコールズ氏が「若き日のロナウド」とポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの名前を出して絶賛するなど、ガルナチョは周囲から大きな期待を受けていた。
しかし、2024-25シーズンはガルナチョにとってキャリアの中の汚点ともなりかねない1年となってしまった。マンチェスター・Uは不安定な戦いぶりを改善できず、プレミアリーグを15位でフィニッシュ。UEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝のトッテナム戦も0-1で落とし、タイトル獲得の絶好機を失った。ガルナチョ本人は公式戦58試合で11ゴール10アシストをマークしたものの、シーズン途中に就任したルベン・アモリム監督との確執が表面化。EL決勝で先発を外れ、71分からの途中出場にとどまったことで不満が爆発したのか、決勝直後の5月28日(現地時間)に行われたASEANオールスターズと親善試合では、試合後に選手たちが通るトンネル内でカメラに向かって中指を立てるガルナチョの姿が映し出され、SNS上で“大炎上”となった。
『talkSPORT』によると、現役時代にマンチェスター・Uでプレーした経験を持つフォスター氏は「もし私が監督だったら『チームプレイヤーを求める』という意味でアモリムと同じように考えるはず」とコメント。「新しいクラブが見つかることを祈る」とガルナチョに伝えたとされるアモリム監督の意見に同意した。
さらにフォスター氏は「指揮官であれば、優秀かつ誠実、そして一生懸命チームに貢献できる選手たちを求めるよね。だが、ガルナチョにはそういう雰囲気が感じられない」と一刀両断。
「EL決勝後、(トッテナムの)ブレナン・ジョンソンがインタビューを受けていたけど、彼は3カ月くらい髪を切っていないのか、髪がボロボロだった。それでもインタビューは素晴らしかったよ。本当に誠実で、一生懸命で、チームのために尽くす様子が伝わってきた」
「それがガルナチョはどうだ? 前日にトリミングをして、決勝に向けて髪をブロンドに染めていた。試合終了のホイッスルが鳴った後、彼はピッチ上で1人ふてくされて座っていたよね。ここに大きな違いがある。私が求めたいのは、誠実かつ正直で一生懸命に働く選手だけだ」
四面楚歌の状態に陥っているガルナチョがマンチェスター・Uを去るのは、時間の問題かもしれない。