クラブは「パフォーマンスを検証し、慎重に検討した結果」と解任の理由を説明。
オーストラリア代表や横浜F・マリノス、セルティックなどの指揮官を歴任したポステコグルー監督は2023年夏にトッテナムの監督に就任。開幕から3カ月連続で月間最優秀監督賞を受賞するなどした2023-24シーズンは5位で終えた。2024-25シーズンはけが人の多発含め、プレミアリーグで絶不調に陥り、11勝5分22敗で降格圏手前の17位でフィニッシュ。一方でヨーロッパリーグでは優勝を果たし、クラブに17年ぶりとなる主要タイトルをもたらした。リーグでの不振による解任論が出る一方、2025年に入ってからはヨーロッパリーグでの戦いに集中し、「私は就任2年以内に必ずタイトルを取ってきた」と自身が話していた通りにトロフィーをもたらし、その去就が注目されていた。
トッテナムは、ポステコグルー監督と同時期にクラブのチーフ・フットボール・オフィサーに就任し、クラブナンバー2の座に就いている、ポステコグルー監督と同郷でシティ・フットボールグループ時代のつながりもあるスコット・マン氏が今夏で退任するのではないかとの噂があり、ダニエル・レヴィ会長の側近であるドナ・カレン氏も先日クラブを離れた。一方、アーセナルでCEO経験のあるヴィナイ・ヴェンカテシャム氏がクラブのフロントに入ることがすでに発表済で、ユヴェントス在籍時代の財務不正疑惑による処分の影響で職務停止となり、2023年にトッテナムを離れていたファビオ・パラティチ氏がダイレクターとして復帰する噂があるなど、クラブフロント陣の刷新も進んでいる。
新監督候補としては、トッテナムのスポーツダイレクターを務めるヨハン・ランゲ氏とつながりが深い、ブレントフォードを率いるトーマス・フランク監督が最有力ではないかと、イギリスメディア『アスレティック』は伝えている。