現在25歳のサンチョはマンチェスター・シティの下部組織出身で、2017-18シーズンにドルトムントでプロデビューを飾った。2021年夏にはマンチェスター・ユナイテッドへ移籍し、約2年半で公式戦通算82試合出場12ゴール6アシストをマークしたが、エリック・テン・ハフ前監督との関係性が次第に悪化。昨年1月にはドルトムントへ、同年夏にはチェルシーへレンタルで放出された。
今シーズンは公式戦41試合で5ゴール10アシストという成績を残したサンチョだが、個人的な条件で合意に至らず、チェルシーはレンタル契約に付随していた買い取り義務を放棄した模様。選手本人もSNSを通じて「この経験に感謝している。チームメイト、スタッフ、そしてファンの皆、僕をホームのように感じさせてくれたチェルシーの皆に心からの愛を送る。クラブの今後の成功を祈っている。本当に感謝している」と今夏での退団を明言している。
今回の報道によると、古巣であるドルトムントがサンチョの獲得に興味を示しているとのこと。U-21イングランド代表FWジェイミー・バイノー・ギテンスにチェルシー移籍の可能性が浮上していることを受け、ドルトムントはウイング(WG)の補強を検討しており、サンチョもリストアップされているという。保有元のマンチェスター・ユナイテッドは今夏の売却を目指しているが、給与の高さなどを考慮すると、再びレンタルオファーが届く可能性もあるようだ。
なお、チェルシーはバイノー・ギテンスの獲得に向けて3500万ユーロ(約58億円)程度のオファーを提示したが、ドルトムントはこれを拒否した模様。