第51回モーリスレベロトーナメント(旧:トゥーロン国際大会)グループB第3節が10日に行われ、U-20デンマーク代表とU-20日本代表が対戦した。

 今年9月に開催されるFIFA U-20ワールドカップ 2025に出場する日本にとって、モーリスレベロトーナメントは貴重な実戦機会。
選手たちにとってもアピールするチャンスとなる。

 各グループの上位2チームまでが準決勝へ進出し、下位2チームは順位決定戦に回るなか、日本は現在グループBの2位。対するデンマークはグループBの首位に立っており、この試合に勝利すれば準決勝進出が決まる重要な一戦だ。なお、グループステージは90分間で勝敗が決まらなかった場合はPK戦を行うレギュレーションになっている。

 試合は5分、デンマークが先制する。日本のGK中村圭佑がバックパスを受けたところをチド・オビ・マルティンがプレスしてボールを奪い、そのままゴールに押し込んだ。

 その後、デンマークのプレスに苦しめられた日本だったが、徐々にリズムを取り戻してゴールに迫っていく。それでもデンマークの守備陣を崩しきれず、シュートはわずか1本に抑え込まれ、1点ビハインドのまま前半を終えた。

 1点を追う日本は、石渡ネルソンと西原源樹に代わって平賀大空と横山夢樹が後半開始から途中出場。すると56分、その横山が左サイドからカットインすると、ボックス外からシュート。しかしこれはGKに阻まれる。さらに67分にも横山が強烈なシュートを放ったが、GKの好セーブに阻まれて得点には至らない。


 するとデンマークが78分、グスタフ・クリステンセンがFKで直接ゴールを狙うと、これがGK中村圭佑のオウンゴールを誘い、デンマークが加点。85分にも得点を加えたデンマークが3-0で日本を下した。

 この結果、日本は勝ち点「4」でグループの暫定2位に。デンマークはグループ首位で準決勝進出を決めた。日本が準決勝に進出するかどうかは、このあとに行われるU-20メキシコ代表とU-20コンゴ共和国代表の結果に託されることになった。

 次戦は、日本が準決勝に進出した場合は13日に、順位決定戦に回った場合は14日に行われる。なお、日本が戦う今大会の全試合は『ABEMA』にて無料生中継される予定だ。

【スコア】
U-20デンマーク代表 3-0 U-20日本代表

【得点者】
1-0 5分 チド・オビ・マルティン(U-20デンマーク代表)
2-0 78分 中村圭佑(オウンゴール/日本代表)
3-0 85分 アレクサンダー・ジンメルハック(U-20デンマーク代表)

【スタメン】
U-20日本代表(4-2-3-1)
GK:中村圭佑
DF:梅木怜、市原吏音、土屋櫂大、佐藤海宏(70分 髙橋仁胡)
MF:小倉幸成、大関友翔、石渡ネルソン(46分 平賀大空)、石井久継(79分 井上愛簾)、西原源樹(46分 横山夢樹)
FW:神田奏真(79分 高岡伶颯)
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