2015年夏にレヴァークーゼンから加入して以降、中心選手としてトッテナムを牽引し続けているソン・フンミン。ここまで出場した公式戦通算454試合で積み上げたゴール数はクラブ歴代4位の「173」に上り、2023-24シーズン開幕前にはキャプテンに就任。在籍10年目の今シーズンは負傷離脱がありながらも公式戦46試合出場11ゴール12アシストという成績を残し、ヨーロッパリーグ(EL)制覇にも貢献した。
そんなソン・フンミンの現行契約は2026年6月末で満了に。トッテナムはチャンピオンズリーグ(CL)を戦う新シーズンに向けてチーム再編を目論んでおり、ベテランの域に達したキャプテンを今夏に売却する可能性があるとも報じられている。
契約最終年が迫るソン・フンミンは、現地時間10日に行われたクウェート代表とのFIFAワールドカップアジア最終予選・第10節後に自らの去就について言及。「トッテナムとの契約はまだ1年残っている。どこにいようと僕は全力を尽くすし、それは決して変わらないことだ」と明言は避けた上で、悲願のタイトルを獲得した2024-25シーズンを次のように振り返った。
「失望のシーズンだったと言う人もいるだろうが、僕にとっては特別なシーズンだった。サッカーは試合に勝つためにプレーするものであり、勝者だけが記憶に残るからね。シーズンの大半はベストコンディションではなかったが、良い状態で新シーズンを迎えたいと思っているよ」
なお、トッテナムは17年ぶりに主要タイトルをもたらしたアンジェ・ポステコグルー監督を解任し、ブレントフォードを率いるトーマス・フランク監督の招へいに向けて動いている。再出発を図る“スパース”だが、ソン・フンミンも引き続きチームの一員としてプレーするのだろうか。