現在27歳のギェケレシュは母国のIFブロマポイカルナでプロデビューを飾り、その後はブライトンやザンクトパウリ、スウォンジー、コヴェントリーなどでのプレーを経て、2023年夏にスポルティングに加入。昨シーズンのプリメイラ・リーガ制覇に大きく貢献すると、リーグ2連覇を達成した2024-25シーズンも公式戦52試合出場で54ゴール13アシストを記録するなど、公式戦通算では102試合出場で97ゴール28アシストという成績をスポルティングでは残している。
スポルティングとの現行契約は2028年6月30日までとなっているが、数多くのクラブから関心が寄せられていることから、去就には注目が集まっている。
そんなギェケレシュの契約には1億ユーロ(約166億円)の契約解除条項が付随しているものの、昨夏に残留を決断したことでクラブとは今夏の移籍市場で総額7000万ユーロ(約116億円)の移籍金で退団を認める“紳士協定”があることが噂されていた。
しかし、先日のポルトガル紙『レコルド』の報道では、ヴァランダス会長が他クラブからの問い合わせに対して“紳士協定”を超える8000万ユーロ(約133億円)の移籍金を要求していることが判明したことで、ギェケレシュがスポルティングに対して強い怒りを示していることが伝えられている。
このような状況のなか、ヴァランダス会長は「ヴィクトル・ギェケレシュが6000万ユーロ(約99億円)+1000万ユーロ(約17億円)で移籍することはないと保証する。私はそのような約束はしていないからね」と7000万ユーロ(約116億円)で退団を認める“紳士協定”は存在しないことを強調した。
「今日に至るまでギェケレシュに対するオファーをスポルティングは受け取っていない。それは今日も昨シーズンも同じだ。代理人の最大の懸念の一つは、私たちが契約解除条項を要求するかどうかだった」
「彼はいくつかの点で保証が欲しかった。そして、何が合意されたかというのは、スポルティングが今、契約解除条項を要求しないということだった。理由は一つ。
「その同じ会議で代理人は売却価格を固定したいと言い出した。だが、私はこう言った。『1年後に何が起きるかはわからないので、価格を設定する意味はない。4000万ユーロ(約66億円)になるか、6000万ユーロ(約99億円)になるか、8000万ユーロ(約133億円)になるかはわからない。私が保証できるのは1億ユーロ(約166億円)を要求するつもりはないということだ』」