元日本代表MF本田圭佑が13日、自身が取締役/CVO(最高ビジョナリー責任者)として参画する次世代スポーツブランド「mgh(エムジーエイチ)」のローンチ記者発表会に登壇。トークセッションのコーナーでは、音楽プロダクション「BMSG」の代表取締役社長でラッパー、音楽プロデューサーでもあるSKY-HI(スカイハイ)氏をゲストに迎え、スポーツをテーマに意見をかわした。


 自身もサッカー少年だったというSKY-HI氏は、スポーツの原体験は「キング・カズ」こと、三浦知良選手だったと告白。小学生の時にJリーグ開幕を迎え、「サッカーにハマった」という。また、SKY-HI氏がプロデュースするBE:FIRSTのSOTAとJUNONが「UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝」のWOWOWスペシャルサポーターを務めるなど、周囲にサッカー好きが多いこともあり、一緒にご飯に行ったり写真を撮ったことなどを「事務所でめちゃめちゃ自慢させてもらってます(笑)」と明かすと、本田も照れ笑いを見せた。

 自身の活動以外にも実業家やプロデュース業など、何足もの草鞋を履いているSKY-HI氏。本田から「長くパフォーマーの方はやりたくないとかはあるんですか? 僕も一応、現役は辞めないというか、体が動く限りはやり続けたいと思ってます。そういうのはありますか?」と問われると、「ステージでパフォーマンスする人間であり続けたい」と述べ、自身がプロディースするメンバーにとって「OBではなく先輩であり続ける必要性は感じている」と主張。「先輩からの言葉とOBからの言葉では少し刺さり方が違う」と理由を語った。

 さらにSKY-HI氏が「人に物を教えると上手くなりません?」と話を振ると、本田も「言語化するからね」と同調。SKY-HI氏は「しっかり言語化するし、自分の強みも顕在化してくるから。アーティストとしては寧ろ今が一番成長している」との考えを示すと、本田は「アスリートは逆。どんどんパフォーマンスが下がっていく。それでどこで辞めるのかという戦い」と述べ、人生の経験値が上積みされていくアーティストの世界に感嘆すると、SKY-HI氏は「その分、一瞬のドラマなどにつながっている」と、あらためてスポーツへのリスペクトを口にした。


 今月末から新たなオーディション番組の放送が始まるSKY-HI氏だが、本田から「新しいスポーツプロジェクトとかが立ち上がる可能性も?」と聞かれると、「可能性はあります。水面下では動いているところもあります」とコメント。今後の活動に含みを持たせた。
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