試合は序盤の12分、浦和から見て右サイドからのクロスボールを、FWファクンド・コリーディオに頭で沈められ、早々と1点を追いかける展開を強いられる。前半終盤には徐々に敵陣へ押し込む時間も増やしたが、後半立ち上がりの48分には最終ラインの連携ミスからFWセバスティアン・ドリウッシに2点目を許す。58分にはビルドアップで相手を剥がしたところから、最後はMF金子拓郎が倒されて得たPKをFW松尾佑介が沈め、1点を返すも、73分にはコーナーキックからFWマクシミリアーノ・メサにヘディングシュートを決められ、1-3でタイムアップを迎えた。
同試合にフル出場した渡邊は、「すごい楽しかった」と率直な心境を明かしつつも、「もっともっと全員がビビらずやらなきゃいけないと率直に感じました。力の差というよりも、ピッチに立った瞬間に負けている部分があった気がして、そこがすごく悔しいです」とメンタル面の不足を指摘。プレーの面でも、アルゼンチンの名門とバトルを繰り広げたことで、感じたことがあったという。
「クリアボール1つを取っても、味方に繋ぐなど、意図を持ったクリアボールがすごく大事になる。Jリーグではピンチにならなくても、クリア1つでピンチに繋がるシーンもたくさんありました。そこを突き詰めなければなりません。セカンドボールを拾う意識も前半は少なかったので、技術よりも基準の差を見せつけられたと思います」
また、同試合のリーベル・プレートは、前半から左右の幅をうまく用いた攻撃で浦和を苦しめた。渡邊は「僕らの戦い方は中締めスタートがセオリーであるんですが」と前置きした上で、「中に(相手が)いなかったら早めのスライドするとか、臨機応変にチームで話し合いながらやらないといけない。日本よりも、中を使われる場面は僕は少なく感じたので、そこの駆け引きも求められると思います」と語った。
試合開催地のアメリカ合衆国・シアトルには数多くの“レッズサポーター”も駆けつけた。渡邊はファン・サポーターに向けて、「不甲斐ない試合を見せてしまったので、残りの2試合で勝ち点を取れるように、死ぬ気でやっていきます」と決意を新たにした。
次節、浦和はインテル(イタリア)と対戦。試合は日本時間で6月21日の28時00分(22日の4時00分)にキックオフを迎える。試合の模様は、『DAZN』にて無料ライブ配信される。
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