クラブ公式戦通算593試合出場・43得点95アシスト、前人未到のチャンピオンズリーグ3連覇を含む計28タイトル獲得、さらには数々の“最年長記録”の更新…。これは、在籍13年、39歳という年齢までレアル・マドリードでプレーしたルカ・モドリッチが、「僕たちは過ぎゆく存在で、レアル・マドリードだけが永遠」としたクラブに、確かに刻んだ大きな足跡である。そして今夏、目下行われているFIFAクラブワールドカップ2025を最後に、新天地へと出発するクロアチアの英雄は、依然として高いレベルに身を置くことを考えているようだ。
そんな同選手が契約締結に近づいているとされるのが、イタリアの名門であり、自身のアイドルだったスボニミール・ボバン氏もかつて在籍した、ミランだ。移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏によると、1年間の契約延長オプションが付帯した2026年夏までの1年契約、年俸350万ユーロ(約5億9000万円)という条件で個人合意に達したとのこと。前述したクラブW杯が終了次第、メディカルチェックを経て加入する見込みと伝えている。
そうしたなかで、ミランのターレSDがモドリッチについて沈黙を破った。『マルカ』によると、ターレSDは「モドリッチは我々にとってキープレーヤーになる可能性があり、現在はその交渉を進めている」と獲得を目指していることを明言。また、同選手が最初に尋ねてきたことは、「チャンピオンになる準備はできているか」だったようだ。
レアル・マドリードであれだけの偉業を成し遂げた今なお、フットボールに対する純粋な情熱が漲っているモドリッチ。渇望するのは、勝ち続けること。40歳となる新シーズンに、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのかがとても楽しみだ。