トッテナムがウェストハムに所属するガーナ代表FWモハメド・クドゥスに関心を寄せているようだ。6月30日、『スカイスポーツ』や『ガーディアン』など複数のイギリスメディアが伝えている。


 2024-25シーズンはヨーロッパリーグ(EL)を制覇したものの、プレミアリーグを2部降格圏一歩手前の17位で終えたトッテナムは、2023年夏から指揮を執っていたアンジェ・ポステコグルー前監督を解任。ブレントフォードをプレミアリーグ昇格、定着に導いたトーマス・フランク新監督を迎え、再出発することとなった。

 そんなトッテナムは今夏の移籍市場でアタッカーの補強を画策している模様。フランク監督の“教え子”でもあるブレントフォードのカメルーン代表FWブライアン・ムベウモを筆頭に、ボーンマスのガーナ代表FWアントワーヌ・セメニョ、クリスタル・パレスのイングランド代表FWエベレチ・エゼへの関心が明らかになる中、クドゥスも獲得候補としてリストアップされているようだ。

 報道によると、プレミアリーグが定める収益と持続可能性に関する規則(PSR)の遵守に向けて、ウェストハムは今夏の移籍市場でのクドゥスの売却を検討しているとのこと。2028年6月末までとなっている現行契約には8500万ポンド(約168億円)の解除条項が付随しているが、それよりも低い6000万ポンド(約119億円)程度のオファーに耳を傾ける可能性があるようだ。

 移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は、クドゥスはトッテナムの獲得リストの上位に名を連ねており、すでに代理人との最初の接触があったと指摘。選手本人はトッテナムとの交渉に前向きとも伝えている。

 現在24歳のクドゥスはノアシェランやアヤックスを経て、2023年夏にウェストハムへ完全移籍加入。センターフォワード(CF)や左右のウイング(WG)、トップ下など複数のポジションを卒なくこなし、ここまで公式戦通算80試合で19ゴール13アシストをマークしている。

 なお、クドゥスに対してはチェルシーやニューカッスルも関心を寄せており、争奪戦が勃発する可能性もあるようだ。
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