昨シーズンのJ1リーグで最終節まで激しく優勝を争った神戸と広島。
序盤はアウェイの広島が主導権を握る。後方からのロングボールも使いながら相手DFラインの背後を狙い、セカンドボールをことごとく拾ってチャンスを創出。14分、左サイドで起点を作った新井直人がスルーパスを送り、斜めのランニングで抜け出したジャーメイン良のポストプレーから中村草太がシュートを放つも枠を捉え切れず。28分には右に開いた中村のラストパスから加藤陸次樹がフィニッシュに持ち込んだが、ネットを揺らすことはできなかった。
対する神戸は27分に最初のシュートを放つと、31分には好調の宮代大聖に決定機が到来。上手くライン間にポジションを取った佐々木大樹の鋭い縦パスを受けてボックス内へ侵入したが、シュートはGK大迫敬介の好セーブに阻まれた。さらに45+2分にはGKからのロングフィードを起点に相手陣内へ攻め込むと、宮代が巧みなタッチでボールをキープし、中央の井手口陽介にパス。しかし、ボックス手前中央からのミドルシュートはGK大迫に弾き出された。
スコアレスで迎えた後半、最初に決定機を作ったのは広島だった。
ビハインドを負った広島は71分に左からカットインした中村がカーブをかけたシュートでゴール右隅を狙ったが枠を捉えられず。その後もヴァレール・ジェルマン、前田直輝、木下康介らを投入して同点弾を狙いにいくが、神戸に上手く時間を使われ、時折訪れたチャンスも生かすことができない。試合はこのまま1-0で終了し、上位対決を制した神戸が3位に浮上し、首位および2位との勝ち点差を「1」まで縮めた。
両チームの次戦は5日に行われる第23節。神戸はホームで湘南ベルマーレ、広島はアウェイでファジアーノ岡山と対戦する。
【スコア】
ヴィッセル神戸 1-0 サンフレッチェ広島
【得点者】
1-0 66分 エリキ(ヴィッセル神戸)