横浜FCは23日、四方田修平監督の解任と、三浦文丈コーチが後任としてトップチーム監督に就任したことを発表した。

 現在52歳の四方田監督は1996年に筑波大学蹴球部コーチに就任し、指導者キャリアをスタートさせると、1999年に北海道コンサドーレ札幌のアシスタントコーチに就任後、札幌ではU-18監督やトップチーム監督、ヘッドコーチなどを歴任。
そして、2022年から横浜FCの監督を務めている。

 就任1年目にJ1昇格に導いたものの、2023シーズンは18位でJ2に降格。それでも、2024シーズンは2024明治安田J2リーグを22勝10分け6敗、勝ち点「76」の2位で終え、1年でJ1復帰に導いた。

 迎えた就任4年目の今シーズンだったが、2025明治安田J1リーグでは24試合終了時点で5勝4分け15敗、勝ち点「19」で降格圏内の19位と低迷。リーグ戦は6連敗中で7試合未勝利となっていた状況から、指揮官交代が決断された。

 解任となった四方田監督は横浜FCのクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。

「横浜FCファンサポーターの皆様、パートナー企業の皆様、いつも温かいご声援をありがとうございます。清水戦後にチームと話し合いクラブを離れることになりました。J1残留という大きな期待の中でなかなか勝点を積み上げられず、今シーズンは皆さんを笑顔にさせられなかったことが大変申し訳なく責任を感じています。連敗を抜け出せなかったのは自分の力不足であったと痛感しています。これからチームがさらに躍動し、成し遂げられなかったJ1残留を果たしてくれることを心から願っています。このような形でチームを離れることは残念でなりませんが、3年半という長い時間を共に戦ってくださり心からありがとうございました」

 そして、今年から横浜FCでコーチを務め、後任としてトップチーム監督への就任が決定した現在54歳の三浦氏は以下のようにコメントしている。


「横浜FCに関わる全ての皆さま。日頃よりご声援いただき誠にありがとうございます。この度、四方田修平監督の後任として監督に就任させていただきます。この歴史あるクラブで監督をさせていただくことは大変光栄であり、身が引き締まる思いです。四方田監督がこの3年半で残した功績に恥じないよう、自分の持てる全ての力を尽くします。試合中に選手を後押しする応援がこれからの厳しい試合は重要になってきます。声を枯らしての応援が選手たちを鼓舞し、我々はそれに応えるべく最後のホイッスルが鳴るまであきらめません。私は今の選手・スタッフとともにこの状況を乗り越え必ずJ1残留を果たし、横浜FCに関わる全ての皆さまと笑顔でシーズンを終えることができるよう毎日の練習から全身全霊で取り組みます。最後までクラブ一丸となって共に戦いましょう。引き続き横浜FCへのご支援ご声援をよろしくお願いいたします」

 また、四方田監督を解任する経緯について代表取締役社長COOを務める片原大示郎氏は以下のように声明を発表している。

「このたび、横浜FCは、四方田修平監督との契約を解除し、新たに三浦文丈コーチに新監督へ就任いただくことを決定いたしました。四方田監督は2022シーズンの就任以来、常に誠実かつ真摯にチームと選手に向き合っていただきクラブの発展にご尽力いただきました。
しかしながら、2025明治安田J1リーグ第24節終了時点で5勝4分15敗で勝点19、直近のリーグ戦では6連敗という結果を踏まえ、J1残留というクラブの今シーズンの目標を達成する為、このような判断をいたしました」

「厳しい判断をする事になりましたが、短期間で2度のJ1昇格という功績に関しては最大限の感謝と敬意をあらわすべきと考えております。クラブを代表し、心から御礼を申し上げます」

「横浜FCは多くのサポーターの皆さま、パートナー企業の皆さま、行政の皆さま、ホームタウンの皆さま、クラブに関わるすべての皆さまから、大きなご声援・ご支援を賜っており、このクラブに寄せていただいている期待にお応えすべく、J1リーグ残留を必ず達成したいと考えております。大変厳しい状況ではありますが、目標達成の為にはJ1リーグの残り14試合、チーム・クラブ、横浜FCを応援いただいている全ての方がこれまでにも増して結束して戦っていく必要があります。後任となる三浦文丈新監督は、トップチームでの指導経験も豊富であり、この現状でチームをお任せするには最適な人選であると考え打診しましたが、迷うことなくご承諾いただきました。三浦新監督のために、クラブは全力でサポートをしてまいります」

「横浜FCに関わるすべての皆さま、ここまで常に温かいご声援・ご支援を賜り、心から御礼申し上げます。勝手なお願いではございますが、ぜひ引き続き温かいご声援・ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。心が折れそうだという悲痛なお声なども届いています。我々は最終節の試合終了のホイッスルが鳴るその瞬間まで誰1人諦めることなく全力で戦うことをお約束します。この思いが届いた方には今一度スタジアムで熱いご声援をいただけましたら幸いでございます。立ち上がれハマの友よ、明けない夜などない。この声が聞こえてくる限りクラブは歩みを止めることなく進み続けます」
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