欧州屈指の名門がアジアの地で激突する。
一方のミランは昨年夏に就任したパウロ・フォンセカ元監督の下で成績が安定せず、年越しを待たずして指揮官交代を決断。セルジオ・コンセイソン前監督はチームをスーペルコッパ・イタリアーナ制覇に導いたが、セリエAでは8位に終わり、ヨーロッパのコンペティションの出場権を逃した。そうした中、かつてチームをスクデット獲得に導いたマッシミリアーノ・アッレグリ監督を再び招へいし、新体制での再出発を決断している。
注目の新戦力ではアーセナルのクリスティアン・ノアゴール、ミランのピエトロ・テラッチアーノ、サムエル・リッチが先発デビューを飾った。一方、ケパ・アリサバラガとマルティン・スビメンディはベンチスタート。ノニ・マドゥエケとルカ・モドリッチについてはアジアツアーに帯同していない。
注目の一戦はアーセナルが主導権を握り、右サイドのブカヨ・サカを起点に幾度となくチャンスを創出する。23分、ノアゴールの横パスを受けたイーサン・ヌワネリが巧みな反転から強烈なシュートを放つも、ここはGKテラッチアーノが好セーブ。32分には自陣から丁寧にボールを繋いで右サイドのサカへ展開すると、外側を追い越したカイ・ハヴァーツの折り返しにデクラン・ライスが合わせたが、相手DFのブロックに阻まれた。
その後はミランもカウンターからラファエル・レオンやクリスティアン・プリシッチにチャンスが訪れるがネットは揺らせず、前半はスコアレスで終了。両チームともに後半開始と同時に多くの選手を入れ替え、アーセナルはケパとスビメンディが新天地デビューを飾る。
53分、相手を押し下げた状態でボールを保持したアーセナルは、バックパスからヤクブ・キヴィオルがダイレクトでゴール前にクロスを送り、ファーサイドから飛び込んだサカが合わせてネットを揺らす。先制されたミランはカウンターやR・レオンの突破から何度かゴール前に迫るが、GKケパを脅かすまでには至らず。アーセナルは76分にCKから追加点のチャンスを作ったが、ミケル・メリーノのヘディングシュートはGKの好守に阻まれた。
試合はこのまま1-0で終了し、アーセナルが名門対決を制した。試合後にはPK戦が実施され、ケパとロレンツォ・トッリアーニの両GKが最初の5人中3人のキックをセーブ。最終的には9人ずつの蹴り合いをミランが6-5で制した。アーセナルは27日にニューカッスルと、ミランは26日にリヴァプールとそれぞれ対戦する。
【スコア】
アーセナル 1-0(PK:5-6) ミラン
【得点者】
1-0 53分 ブカヨ・サカ(アーセナル)
【ゴール動画】アーセナルの“エース”サカによる決勝弾!