現在23歳のマドゥエケはクリスタル・パレスとトッテナムの下部組織に属した経歴を持ち、2018年にPSVのユースチームへと加入。2020年1月にトップチームデビューを果たすと、オランダの地で公式戦80試合出場20ゴール14アシストを記録した。2023年1月には7年半契約を結んでチェルシーに完全移籍。左利きのウィンガーながら両サイドをこなせる柔軟性を持ち、加入からの2年半で公式戦92試合出場20ゴール7アシストをマークした。
アカデミー時代からロンドンのクラブを渡り歩いてきたマドゥエケだったが、今月17日にアーセナルへの完全移籍が発表。イギリスメディア『スカイ』は契約期間を5年間、移籍金はボーナス込みで5200万ポンド(約104億円)程度と報じている。しかし、この移籍に対して一部のアーセナルサポーターが反発。SNS上では「#NoToMadueke」というハッシュタグが広まり、投稿数は5000件を超えている。
そうしたなか、シンガポールで行われたミランとの親善試合後、ライスがマドゥエケについて言及。「彼とは話をしたし、今シーズンは彼がどんな選手かをきっと皆が見ることになるだろう。彼は自分の力を証明し、皆に見せつけたいと思っているんだ」と述べつつ、「彼は飢えているし、アーセナルのためにプレーしたいという強い思いがある。そういう選手こそ僕たちが望んでいる存在だ。
また、「チーム内でも選手やスタッフの間で彼について話している。僕たちはどんな選手が来るのかを理解していて、彼がクラブに来るのを本当に楽しみにしている。すごくエキサイティングなことになるよ」とマドゥエケへの期待を口に。続けて、「攻撃的な選手として頭の中でまず最初に『相手ディフェンダーを抜く』という発想が出てくるなら、それはとんでもない才能だ」と称賛を送っている。